どうで荘の放送室 第95回
住民の皆様、こんにちは。スタッフYです。
毎週金曜日にお届けしている「どうで荘の放送室」第95回、数週間ぶりの更新です。
どうで荘の放送室ではほぼ毎週、日々の出来事からD陣がちょっと気になっていること、些細な雑談まで、放送室の設備を利用してD陣がどうで荘の住民の皆様に無理やりおみまいしております。
放送室では掲示板などに書き込んでいただいた内容などを見ながらまったりお話したりします。日常の些細なこと、考えたこと等、ぜひ掲示板やオープンチャットに書き込んでみてください。
☆今週の放送室☆
・どうで荘文庫巻の三『現在地』が出版決定!7月7日発売!
・今回のテーマは2023年最新作!充実の内容でお届けします!
・今週の放送室は、書籍には載っていない「ウラ話」もお届けしております
『現在地』の先行予約は明日6月24日(金)までとなっております!
藤村でございます。
日曜日のラパルフェさんのイベント「水曜どうでしょう藩士にしか伝わらないモノマネ」はすごかったですね。
始まる前は「楽しみでしょうがない!」、始まったらもう「楽し過ぎる!」っていう雰囲気が会場全体に充満してるんですよ。いや充満してそこらへんにこぼれてましたね。もったいないぐらいに。
大好きなアーティストが目の前に登場してキャーキャー興奮する、とかっていうイベントとは明らかに違うんですね。
推しと言いますか、大好きな人が出てきて興奮するのは、基本的に個人単位の楽しみであって、それが集合することで会場全体が盛り上がっているように見えるってことなんですよね。
いつもはひとりで「キャー!」って言っているけれども、それよりは多数で「キャーキャー」騒いだ方が、自分の声や動きもより大きくなって、楽しめるっていうね。
あくまでも個人単位の楽しみが主であって、周りも勝手にそれぞれが楽しんでいればイイじゃん、ということですよね。
でも、このイベントは全く違う。
客の「団結感」が強いんですね。
そもそもラパルフェさんに興奮してるわけではなくて、彼らがこれから繰り出すであろうネタに異常なほどの期待感がある。
「ね、どういうことになるかよくわかりませんけれども、とにかく楽しいのは間違いないですよね!」
「ええ!それはもう楽しいと思いますよ」
「いやもう!楽しみでしかないですな」
「いやまったくですな!」
というようなね、具体的なことはまったくわからないけれども、とにかく楽しいに違いないという確信だけがある人たちが大集合して、一致団結して、まだなんも始まってないのに「楽しみですなぁ!」という高揚感だけを共有しているような、そんな感じです。
そして前のめりですわな、当然。
たぶんアレほぼ全員、椅子から腰が少し浮いてましたよね。もう高揚しちゃって爆笑することを前提としたクラウチングスタートの体勢ですよね。「私はすぐに笑えますよ!」「もちろん!私もです」っていう前傾姿勢で腰がちょっと浮いてる状態。
お客さんが横一線に並んで、つながっていってるんですよね、気持ちが。個人の楽しみ、ではなく、軍団で楽しむ、という感じです。
そして、演者と客の立ち位置が対等なんですよ、このイベントは。演芸会とかコンサートと大きく異なる。
どうでしょうが好き、という根本的な部分でまず対等じゃないですか。さらに、どれだけラパルフェが細か過ぎるモノマネをやっても、「オレたちはちゃんと理解するぜ!」「私たちが理解して心から笑わないとモノマネが成立しないんだ!」という、このイベント自体を支える気概ですよね。それが満ち満ちている。
5ブロックに分かれたモノマネの演目を終えた時のあの拍手。あんな硬質な拍手音は聞いたことないですよ。全員、手がビリビリするぐらい叩かないと、あの金属音に近い硬い音は出ないですもん。
平井駅の近辺でラパルフェさんたちと打ち上げを終えて、私はそのまま、近くで飲んでたあのLINEに写真がアップされてた連中と合流して、また飲みましてね。最後の方はほとんどおぼえてないんですけど、次は是非「フィヨルドの恋人」のカッコいいミスターさんを見てみたい、なんて言って盛り上がっていましたよ。
楽しかったんですね。ホントに。
8月5日(土)玉田玉山講談会in兵庫西宮 どうで荘申込ページ
【イベント概要】
日時:2023年8月5日(土)
19:30開演 20:30終演予定
※当日の状況により多少の変動がございます。予めご了承ください。
会場:西宮市甲東ホール(兵庫県西宮市甲東園3丁目2-29 アプリ甲東4・5階)
※整理番号順自由席となっております。お席に配慮が必要な方はお問い合わせくださいませ。
【6月19日更新】どうゼミアーカイブページ
現在公開中の動画:
第1回(遠藤乾さん)、第2回(さやわかさん)、第3回(柏原竜二さん)、第4回(小泉悠さん)、第5回(村上貴弘さん)、第6回(マキヒロチさん)、第7回(羽生善治さん)、第8回(辻田真佐憲さん)、第9回(小川さやかさん)、第10回(深澤真紀さん)、第11回(振り返り回)、第12回(けんすうさん)、第13回(岸田奈美さん)、第14回(木寺元さん)
「生徒役のプロ」こと藤村・嬉野が、さまざまな専門分野に素朴にアプローチする学びの場、それが「どうで荘ゼミナール」略して「どうゼミ」です。
このページでは、当日参加できなかった皆様のために、これまでの「どうゼミ」のアーカイブ映像を公開していきます!
【最新回】第14回:木寺元さん(明治大学政治経済学部教授)
【第1回:遠藤乾さん(北海道大学公共政策大学院長※当時)】
【さやわかさん(批評家・漫画原作者) 】
【柏原竜二さん(元陸上競技選手)】
【小泉悠さん(東京大学先端科学技術研究センター専任講師)】
【村上貴弘さん(九州大学持続可能な社会のための決断科学センター准教授)】
【マキヒロチさん(漫画家)】
辻田真佐憲さん(近現代史家、評論家)
小川さやかさん(文化人類学者、立命館大学先端総合学術研究科教授)
深澤真紀さん(獨協大学特任教授)
第11回:これまでのどうゼミ振り返り回
けんすうさん(アル株式会社代表取締役)
岸田奈美さん(作家)
【注意事項】
外部へのURL及び動画の無断転載等は固くお断りいたします。 そのような行為が確認された場合、厳正なる対処を取らせていただくことがございます。 (どうで荘を強制退去いただく場合もございます、絶対におやめください!)
シャープさんとヤンデル先生の相談室
〜ただまぁ、打つ手はないです〜
第15回
「公式」の先駆・シャープさんと、つぶやく病理医・ヤンデル先生が!
悩みを聞くだけ聞いて解決しない相談室を架空のアパート「どうで荘」で開設。
入居者からの「相談」に、各自の持ち場から答えていただきます。
お悩みはこちらからお寄せください
---------------------------------------------------------------
☆今回のお悩み☆
足の爪を切ることを日々の糧にしています。しかしながらあまり訴えてくれる患者さんがいなくて、自分の職業に必要性があるのか、存続の危機を迎えそうです。どうか足の悩みを気軽に打ち明けていただくにはどのようなアプローチがありますでしょうか?お教えいただければ幸いです。
PN: 碁盤街のマリー
---------------------------------------------------------------
碁盤街のマリーさん、こんにちは。いいペンネームですね。
私が毎週楽しく聴いている深夜ラジオ、「東京ポッド許可局」のプチ鹿島さんであれば、このペンネームを聞いた次の瞬間、「いいですよ~」とおっしゃってくださることでしょう。「関わる人をちょっとクスッとさせる」というのは、本当にすばらしいことだと思います。その感性、大事になさってください。
もっとも、このペンネーム、ラジオで読まれて音だけで聞くと、普通に「五番街」と思われてしまって面白さが半減するというリスクをはらんでいますが……ここはインターネット、文字の世界ですからなんら問題はございません。いいペンネームですね。
さて、お手紙を拝読しました。ちょっと奥を読む必要がありますが、あなたはつまり「フットケア」のスペシャリスト、なのでしょう。そうですよね?
一般にはあまり知名度がないですけれども、介護の現場では見逃せない職務です。水曜どうでしょうで例えるならば、BgBee(ビジービー)の松村画伯がお描きになる「いぶし銀レスラー」みたいな存在です。シブくて確かな実力。
高齢者はもちろんのこと、私のような中年にとっても、ときにはお若い方でも起こりうるのですが、「足トラブル」は手強いですね。爪の水虫などが原因で、歩けなくなったり、重い病気にかかってしまったり、ほかの病気が治るのをさまたげられたりといったことがたくさん起こります。これはもう、世間で知られている以上にはるかに高頻度で起こりますね。
そういったトラブルを一気に予防する方法が、「足の爪切り」をはじめとするフットケアなわけです。
えっ、それだけ? と思われる方もいらっしゃるでしょうが、じつは高等スキルです。
そもそも我々にとって、自分の足の指の爪を切るのは、手に比べるとどことなく適当になりがちです。足の親指の爪は硬くて切りにくいし、薬指あたりは普段あんまり意識してないから左手を添えるとなんかフゴッって変な感触がするし(?)、コンビニで売ってるような普通の爪切りを使っても上手に切れないことが多いですよね。
自分の足ですらそうなのに、まして、他人の足の爪なんてホント、切るのはとっても大変なわけです。
ですから患者さんの足の爪を上手に切るにあたっては、専用のニッパーを選んだり、訓練を積んだりする必要があるわけです。マリーさんはそれをなさっている、ということですね。
違ったらごめんなさいね。でもまあ、違ってもいいです。7割くらい合ってたらそれでオッケーってことにしてください。
さて、フットケアの重要性と、スキルの専門性についておさらいをしたところで……マリーさんはこう書かれました。
「足の悩みを気軽に打ち明けていただくにはどのようなアプローチがありますでしょうか」
なるほどー、フットケアって、まずそこが難しいんだなあと、純粋に私は興味を持ちました。いわゆる、「本人にまず悩みとして認識してもらわないと成り立ちづらいケア」なのですね。
私はこれまで、介護の場面では、
(1) 本人が「こうしたいが、できない」と思っていることをサポートする仕事
例: 寝起きが大変だから手伝ってほしい、食事がうまくできなくて困っている、お風呂に入りたいが一人では難しい、など
(2) 本人は別にそうしたいとは言っていないけれど、やっておくと本人のためになる仕事
例: 歯磨きをちゃんとして口の中をきれいにする、寝ている方の姿勢をときどき変えて床ずれを防止する、など
の二つがあるんじゃないかなと、なんとなく思っていました。でも、マリーさんの「フットケア」のことを思うと、
(2.5) 本人がそのケアの価値に気づけば絶対やってほしがるはずなんだけど、そんなケアがあるなんて思いもよらないからやってほしいって言われない仕事
があるんだなってはっきり実感できたわけです。いやーなるほどね。
マリーさんの言う通りですよ。
「患者に悩みを気軽に打ち明けてもらいたい」。
そこが達成できれば絶対に人の役に立つ仕事ですからねえ。
患者自身がそこに悩みの原因(もしくはコア)があると気づいてはじめて、ケアの意味が発揮される、みたいなことがあるんだな。
となると、ああそうか、突然ひらめいたんですが、マリーさんのお悩みってのはつまり、「広報の問題」なんですね。
昔、糸井重里さんが西武の広告に「ほしいものが、ほしいわ。」という秀逸なキャッチコピーを出したそうです。すごいですよね、これ。店側がこれを提示することのニュアンスの、濃さと深さ。
そして、医療に関わる人びとだったらなんとなくわかっていただけると思うんですが、患者さんもときおり、我々医療従事者に、「(具体的にはよくわからないけれど)私がしてほしいことを、先読みしつつ、してほしいわ。」くらいの態度で接してこられます。
となると我々は、「きっとあなたはこれをすると気持ちいいと思いますよ」という広報的ムーブ込みでケアをしていく必要がある。
ああ、だったらこれ、シャープが得意ですよね。みなさんシャープの回答を読みましょう。読みましたか? 今月は無料公開がシャープの順番なはずだからもうみんな読みましたね。
まあ、広報の問題じゃなくても彼のお答えはいつもすごく優しくて思いやりがあってハッとさせられてホホウてなってナルホドってなるけど……今回は特にシャープ案件だと思いました。だから私からは特に打つ手はないです。ヤッター終わり~~~~
……というわけにもいかないので、えー、私からも、ひとつ駄文を追加します。
マリーさんの場合、患者さんの方を向いて「どうしたら悩みを打ち明けてもらえるかなあ」と考えるのはとっても、とっっっても大事なことですけれど、それをわかった上であえて申し上げます。
たぶん一人で患者の方を向いて考えてもいいアイディアは出ないです。
なので、医療者の側を向きましょう。
たとえば。
「患者の足の爪をきれいにしたらこんなに患者から喜ばれますよ!」みたいな体験を、ほかの医療従事者と共有しましょう。
あるいは。
「患者の足の爪をきれいに保てば、長い目で見るとこれだけのメリットがある!」ということを、ほかの医療従事者がいつでも調べられるように(ググったときにたどり着けるように)、資料を作りましょう。
その過程の中で、患者さんから気軽に足の悩みを打ち明けてもらうにはどうしたらいいか、そのコツみたいなものも、一緒に学ぶことができると思います。
あー……マリーさんはそういうの、いわゆるコミュニケーションとか勉強は、得意ですか? 自分の経験をまとめて資料を作り、ほかの医療者とやりとりをすること。
もしこれが、しんどいとしたら……。
なあに、心配しなくて大丈夫です。自分で場を設けたり資料を作ったりするのがしんどいときは、「先輩」を頼りましょう。
「フットケアの体験を共有したい!」と思っている先輩医療者を探して、話を聞きましょう。「フットケアの資料を作ったから見て!」と言っている先輩医療者を探して、資料を読んで、リアクションを返してあげましょう。
先輩といっても、もちろん年下でもかまいません。先にやってる人、くらいのニュアンスです。
「フットケアの大切さをみんなにわかってほしい」と思って資料を作ったり発表したりしている医療従事者は、必ずいます。
どこにいるかって? ネット? まあそれも悪くないですが。
本当にしっかりやっている人たちというのは、「学会」にいます。たとえば、日本プライマリ・ケア連合学会ってのをこないだ見ましたけど、ああいうところで現場の経験が共有されています。「フットケアの重要性について」みたいなセッションが必ずあるんですよ。看護系とか介護系の学術集会を探してみてください。
専門家同士が集まってあーでもないこーでもないと議論する場所では、必ず「フットケアがこんなに役に立つんだから、患者にもっと気楽に頼ってもらいたい」みたいな、マリーさんと同じような問題意識を持った人がいます。
それを利用しない手はない! と思います。
これが商売だったら、「企業秘密」みたいな概念がジャマになるのかもしれませんが、医療の場合は、多くの人が「より多くの患者をたすけるために」という気持ちで、情報をきちんとシェアしてくれます。出し惜しみなんてないんですよ。
だからみんなで手を組みましょう。
患者さんと一人で向き合うのではなく、医療従事者みんなで肩を組み、チームで患者さんのほうを向くのです。
ずいぶんとまじめな回答で、かつ、なんかめんどくさいことを言い始めたぞ、と思われるかもしれないのですが。
「患者さんに悩みをどうやったら気軽に打ち明けてもらえるか」みたいなお悩みはですね……。私はその……本当に……この連載企画だから言っているんじゃなくて、心の底から……「わかりやすく打つ手はない」と思っています。
いや、実際のところ、看護や介護の現場にいる人たちは、誰もがめちゃくちゃがんばっており、実際にさまざまな手を打っています。
でも、患者全員にあてはまるケアってのはないんです。人と人との相性が絡む案件に、単一のお答えでなんとかするのは難しい。
看護の神様みたいなベテランナースでも、普通に患者からスマホ投げつけられたりします。
サボってばっかりいるダメ介護士が、ある老人とだけは意気投合してすごくいい介護をしたりします。
したがって、「患者に気軽に悩みを打ち明けられる人間になりたい」みたいなお悩みからは、これ、マジな話で、「いやーそれはほんと人それぞれだからなんともはや……」みたいな、「打つ手がないムード」をビンビンに感じます。
「悩みとしては万人に共通しているんだけど、ベストな回答はひとりひとり違う」。
むっずかしいです。
特効薬みたいなお答えはないんです。
ですから、私から申し上げられることが「即効性はないんだけどとりあえず同じ悩みを持つもの同士で対話をして、この話について考え続けよう」になるわけです。いいですか? みんなでやりな、ということです。
そんな発想で日々暮らしている私の話はいいとして、今回のシャープの回答をもう一度読んでみてください(たぶん先に読んだでしょ?)。私はこの原稿を書いている時点でまだ読んでいないんですけれども、彼の距離感で書かれた回答を読むと、おそらくだけど、読んだ人びとのうち何人か……何百人かは、何かができるようになる気がする。
今までの回答も全部そうだったけど、今回のは特に、彼が本気で日頃からフワフワ考えていることに近いお悩みじゃないのかなあ。たぶんだけど。
くり返しになりますが、今回のお悩みの根幹にあるのは、医療における「広報」の話かなーと思っておりまして、えー、言い忘れましたけれど私はこう見えて、12年くらい医療の広報のことを考えている人間でですねえ、これがマーその、難しい話で、それこそ医者がさじを投げるってこういうことなんだろうなというか、部屋中にスプーン散らばってるというか、とにかく我々医療者がかなり苦手としているジャンルのお話しなんですよ。「どうやって患者さんに、もっと気軽に医療にアプローチしてもらうか問題」。
我々医療者は、ひとたび覚悟を決めて病院に来てくださった人や、「こういうことをしてほしい」と願って医療者に話しかけてくる患者さんに対しては、いろんなプロの技術を用いてお応えすることができるんですけれど、「まだ病院に来ていない人」とか、「何をしてほしいかわからないけれどただ幸せになりたい人」に、こちらを向いていただくための手法をあんまり持っていなくて、端的に言うと広報力がゴミなんですよね。
一方、シャープの……山本さんの回答は、そこを何か太い心持ちで(ところてんではないです)、貫いてくれるような予感があります。だから何度か読んでみてください。原稿見てないけどこれはもう確信に近いね。いいですか? 一度読んでほうほうって終わりにするんじゃなくて、何度も読んで噛みしめる。言葉の奥にあるものを、「なぜ彼がそう書くに至ったのか」という感情の部分を探ってみてください。
ああ、そうそう。
あなたのその「碁盤街のマリー」っていうお名前が表している、あなたの根本におそらくあるであろう「ホスピタリティのカタマリ」みたいなもの、たぶん患者さんをほぐす効果を持っていると思います。いいですよ。ご健闘ください。
以上、「ペンネームをほめる」「シャープをほめる」が本日の私の打った手でした。ほかはまあその打つ手はないです。
どうで荘のみなさま、こんにちは。ご入居の方々におかれましては、それぞれの持ち場で日々あくせく働かれているでしょうから、とにもかくにもご健勝のこととお慶び申し上げます。私もそれなりにあくせく働いております。昔から私は、それが儲かるか儲からないかとは別のところで、他人の生業の話を聞くのが好きでした。知らない職業の話はいつも興味深いし、いつかみなさんの生業もお聞きしてみたいものです。
さて、今月のご相談です。私は一読してなんのことかわからず、相談文を繰り返し読んでようやく理解しました。これは「生業」のお悩みですね。相談者さんは生業が振るわず、シンプルに言うと、来客が振るわず、お悩みでいらっしゃる。つまるところ、相談者さんの生業をだれかに知ってもらうには、そして足の爪を他人に切ってもらうことを自分ゴトと認識してもらうにはどうすればよいか、という課題かと思われます。これはもう、広告とかPRと呼ばれる仕事の出番でしょう。ふだん私がネットを舞台に生業としていることにもつながります。
いきなりですが、相談者さんはこの課題について、すでに自力で解決策を編み出されています。それは「接触した人の興味をひく」ということです。その第一関門を相談文の冒頭でクリアされています。なぜなら私がいま、相談者さんの生業に少なからぬ興味を惹かれているからです。私は「足の爪を切ることを日々の糧にしています」という一文に、ガツンとやられてしまったのでしょう。
少なくとも私は、足の爪を切る「生業」を知りませんでした。思わず「爪 切る 職業」と検索したくらいです。そして私は、世の中に「フットケア」というサービスがあることを知りました。びっくりして、ますます興味がわきました。私と同じような人はたくさんいると思います。あなたの職業をまだ知らぬ人が、おそらく膨大にいる。そして知ると、新鮮に驚く。ここにまず、相談者さんと相談者さんの生業には広大な可能性があると思います。
知った時に驚きを感じてもらうには、まず「知らなかった事実」を強烈に印象付ける必要があります。言い換えれば、知ってもらうための端緒に立つには、出会い頭のインパクトが動力として必要です。ここでは「足の爪を切ることを日々の糧にしています」という自己紹介こそがそれでしょう。名刺でもチラシでもサイトでも、その自己紹介をキャッチコピーにすれば、相手の脳内には「なにそれ?」と知らなかった事実が立ち上がり、相談者さんの生業への認知は増えていくにちがいありません。
もちろん、課題はそこでクリアとはいきません。関門はさらに続きます。知って驚き興味を持ったとしても、行動を起こすまでには深い深い谷があります。爪や足のケアを行うサービスの存在を知り、相談者さんの生業に深い興味を持ったとしても、お店へ足を運ぶにはまだまだハードルは高いでしょう。たとえ近隣に住む人であっても、ちょっと行ってみようと行動を促すのは容易ではありません。
次に鍵となるのが、私は「名前をつけること」だと思います。足の爪を切ってもらう行為、足の悩みをプロに相談する行為へ、名前をつけるのです。われわれは「そうすること」に名前がつくことで、行動のハードルはぐっと下がります。そして名前が普及するにつれ、名前の行為と社会との間にコンセンサスや信頼が育まれていく。そこでようやく、行動する人は加速度的に増えるのです。
町中華や街コン、あるいは婚活や推し活という名前と現象を例に思い浮かべれば、よくわかると思います。未知は名前がついてはじめて、その存在が前景化し、やっと人間は行動に移すのでしょう。ですから相談者さんは、あなたの生業に名前をつけなければいけません。あなたは自分のお店の名前をアピールする前に、あなたに足の悩みを相談し、あなたに足の爪を切ってもらう行為に名前をつけ、名前の普及にコツコツと勤しむ必要があると、私は考えます。
それは商売としてどこか遠回りに感じられるかもしれません。しかし、知られていない行為を生業として持続させるには、案外と大切な活動だと思います。おそらく冷凍庫や洗濯機だって、それが普及する前の黎明期には、食材を冷凍保存する行為や衣類を機械で洗う行為に、「名前をつけて」「名前を普及させる」ことを必死に行ってきたはずですから。
たとえば、あなたに足の悩みを相談し、あなたに足の爪を切ってもらう行為を、歌に乗せるのもいいかもしれません。相談者さんのお名前を見るうちに、フットケアの歌が聞こえてきました。それでは聞いてください。
『碁盤街のマリーへ』
碁盤街へ行ったならば マリーの家へ行き
どんな足をしているのか 見て来てほしい
碁盤街は古い町で 昔から足や爪で
きっと悩んでいると思う たずねてほしい
マリーという娘と 遠い足を思い
つらい悩みの足音を聞いた それだけが 気がかり
ただし、いくら多くの人がメロディを口ずさめるといって、こんな都合のいい宣伝が大衆の唇に乗るとは思えません。だれかに知ってもらって、自分ゴトとして認識してもらうのは、かように難しいものだと思います。私の生業もままならぬものです。ただまあ打つ手はありません。
---------------------------------------------------------------------
☆現在、入居者の皆様からのお悩みを大募集中!
【回答者プロフィール】
山本隆博
@SHARP_JPの運営者。どうでしょうをサラリーマン目線で見直すのが好きです。
病理医ヤンデル/市原真(44)
好きなどうでしょうはユーコンです。
どうで荘の談話室 振り返り配信を実施します!
皆様こんにちは。
今春から毎月開催となりました「どうで荘の談話室」、多くの皆様が朝な夕なやってきてお楽しみいただいております。
日々いろいろな話題の尽きない談話室。
せっかくですので、入居者の皆様とともに「先月の談話室」を振り返る生配信を実施いたします!
「談話室振り返り生配信」
日時:6月7日(水) 19:00開始
参加方法:
※今月は「どうで荘の部屋飲み」はお休みとなります。
談話室なら日誌もいち早く読める!
6月の談話室にまだお入りでない方は、以下よりどうぞ!
【5月の談話室 ちょっと振り返りのコーナー】
「チャンネルはそのまま!」でも登場した銘菓「こもかぶり」から、チャンままの思い出話に花が咲きました。
そして、5月29日は藤村さんのお誕生日!ということで、多くの皆様からお祝いのお言葉をいただきました。
嬉野です。昨日、古石場文化センターで、噂の講談師 玉田玉山が語る政治家講談「加藤の乱」を聴いてきたんですが、これが、聴いてみて、やっぱりおもしろかった。
いや、たしかにね。今、改めて当時を振り返って「加藤の乱」という政治事件を振り返ってみますとね。ここまでどうしようもなく行き詰まってしまっている現在の日本の政治の、こういう吹き溜まりみたいな未来に流れて来てしまった要因として、あの「加藤の乱」は、ひとつの分水嶺であったのかもしれないなぁと思わせるところがあって、私は改めて「加藤の乱」というのは、あれは重要な事件だったんだなと感慨を新たに持ちましたね。
ちょうど「水曜どうでしょう」が「原付西日本制覇」の旅に出かけてたときだったと思いますが、当時現職だった小渕恵三首相が脳梗塞で緊急入院されて亡くなられるわけです。そしたら、そこからもう一度総裁選をやって正規に総裁を選出するという手続きをスッカリすっ飛ばして、「政治の空白を作ってはならない」というお為ごかしで、密室の談合の中から森喜朗さんがスピードくじ的に総理大臣になるという自民党内の田舎のおじさんたち的な采配があって森内閣が誕生してしまう。そしたら森さんは今回のオリンピックでも失言が相次いで盛んにマスコミに問題化されて叩かれて辞めちゃったけど、首相になったあの当時もあっと驚く失言が相次いで、森内閣は国民の信をひたすら失い続けて支持率は、あっと驚く10数%台まで下落していって、とうとう野党が内閣不信任案を提出するところまで事態は揉めにも揉めてしまったんですね。とはいえ議席の過半数は与党が占めているから不信任案は通らない。ところが、ここで自民党の若手エース加藤紘一さんが自民党と日本国のためを考えれば森内閣ではダメだから森内閣を倒そうと立ち上がり、自らの派閥議員を率いて造反を企てて野党に与する形で内閣不信任案を通そうと目論んだわけです。
だけど、これに抵抗する自民党執行部で森派の野中広務さんやら小泉純一郎さんらの激しい切り崩し工作にあって、あっという間に加藤紘一さんは数を失って、内閣不信任案を通すという目論見はあえなく潰えてしまうという、この一連の騒動が「加藤の乱」であり、最終的に加藤紘一さんは野中広務さんに良いように丸め込まれて、自分でも身の振り方をどうして良いものやら分からなくなって、自分でぶち上げた「日本の政治のために森内閣を打倒する」という道義まで有耶無耶にしてしまって最後は保身にまわったかのような行動をとってしまったもんだから、加藤紘一さんは国民の信をすっかり失って完全に政治生命を絶たれて終わったんですね。ですからそこは自業自得かもしれませんけど、でも、加藤紘一さんが、次の総理にと、マスコミからも国民からも大いに嘱望されていたのは事実で。だったらそんな有意の人が、なぜ総理大臣にはなれなくて、内容実力ともに、たいしてそうでもない人が、なんとなくで総理大臣になれてしまうという我が国の政治体質が、ゆくゆく総理大臣の価値やら政治家の責任の重さやら価値やらをひたすら下げて今に至ると思えば、仮に「加藤の乱」が成功して加藤紘一さんが総理大臣になっていたら、いや、そもそも加藤紘一さんが乱なんか起こさずとも、すんなり総理大臣になれていれば、自民党の世代交代も健全に進んだのかも知れず。もし加藤さんが総理大臣になっていれば、小泉純一郎さんが総理大臣になることもなかったわけだから、自民党をぶっ壊すという小泉内閣も実現しておらず、主義主張も違うのに、ただただ自民党が嫌で出て行った議員たちが徒党を組んで民主党という政党を作るという流れも、もう少しは堅実に考えられていたかもしれず、でもまぁ、仮に加藤内閣ができたとしても事態は大してかわらなかったのかもしれないですけどね。
でも、「もしも」という夢が見れるんであれば、そっちの夢も見てみたかったなあくらいのことは、玉田玉山の「加藤の乱」を聴きながら思ったんですよね。なんで、玉田玉山という講談師の視点は、やっぱりジャーナリストなんだと思うんですよ。そのジャーナリスティックな玉田玉山の視点で語られるところが、彼の「水曜どうでしょう講談」にも流れているし、政治家講談にも流れている。玉田玉山は結局、誰がよくて誰が悪いと批判めいたことを言いたいがために講談にしたわけじゃなくて、政治家という人間の、いろんな性質と、いろんなキャラが、銘々の都合で恥ずかしげもなく暗躍するときに見せる人間性の輝きに魅力を感じてるんだと思うんですよね。
事実、「加藤の乱」に登場してくる20数年前の政治家たちの乱闘ぶりは、やっぱり充分講談になり得ているのでした。だから、今もまた、政治家やら、政治家を標榜する人たちの中に、講談になる人物やら事件やらを玉田玉山は見ているでしょうから、彼の趣味でしかないと自信が主張する玉田玉山の新たな政治家講談を私は次々に聞いて行きたい。その聴ける機会を、私は、さっそく楽しみに待つわけであります。
(2023年6月7日 嬉野雅道)
「どうで荘の談話室」入口
【2023年6月】どうで荘の談話室は以下よりお入りください!
※コードを要求された場合は「2306」とご入力ください。
◎「どうで荘の談話室」とは?
大家さんや他の住民の方と気軽にお話しできるオンライン上の部屋です。
談話室は1ヶ月限定で、毎月新しい部屋に移動します。
旅先でのこと、日々のことなど気軽に書き込んでみてください!
※談話室はアプリ「LINE」(外部サービス)のオープンチャット機能を利用いたします。
LINEのはじめかたについてはこちらをご覧ください。
◎LINEオープンチャットについて
「オープンチャット機能」は現在LINEにご登録いただいているお名前やプロフィールを知られずに利用できる機能です。詳細につきましては以下をご確認ください。
藤村でございます。
この10日で一気にハマってしまったモルック。
その第一回ジャパンオープンのエキジビジョンマッチに招かれて、日本モルック協会の理事チームと対戦してまいりました。
このモルックという競技に興味を持った「パインアメ」のチームの一員として。
チームは70をとうに超えた会社の会長さん、そして常に安っぽい黄色い覆面を被ったパインアメの中の人、そしてパインアメの社員さん、そして私。
結果は負けましたよ。
でもね、年齢も性別も関係なくチームを組めるという、このモルックという競技に私は、明るい希望を感じたのです。
ジャパンオープンで優勝したチームは全員男性でした。しかし、チームの中に小学生がいたんです。それで日本一になった。こんな競技、他にありますか!
WBC、W杯、盛り上がりましたよ。
でもそれは応援しかできなくて、自分がプレイするには遠い世界の出来事。
でも、モルックは年齢も性別も関係なく、プレイヤーとして参加できる。その上、割とトップチームともいい勝負ができる。この競技にボロ負けはありません。このゆるさがモルックの魅力です。
ガチガチじゃない。
聞けば、モルック発祥の地フィンランドで正式なルールが決まったのが1996年だそうです。
この年、何が生まれたか。
わかりますよね。
水曜どうでしょうですよ!
モルック誕生と水曜どうでしょう誕生は同い年。
これはもう、藩士諸君がどうでしょうと一緒にモルックも育てていくしかないでしょう。
いずれモルックが流行り出すと、たぶんみんな細かいルールにガチガチになっていくんですよ。あれはいいんですか?これはダメでしょう、と。
我々ど軍団の精神は、ガチガチにしないってことしゃないですか。
だってそうじゃないと楽しくないから。
このゆるい精神を、この黎明期のモルックに注入していきましょう。
私は、この精神こそが今の日本に必要だと思ってますから。
協会の理事にも、今回優勝したチームのプレイヤーにも藩士がいました。
そして、日本のトップレベルで闘っているチームのひとつが「モルックどうでしょう」。
いやもう、やっていきましょ、これは。
そして数年後には「モルック水曜どうでしょう杯」やりましょう!
まぁ、その大会のルールは私が決めますけどね。
なんかね、マラソン以外にもこの年齢で始められる楽しさをまたひとつ見つけました。
ほんと、これからの日本のモルックを作っていく楽しさがあります。
あ、あと追伸。
ここキャン始まりました。
第一回目は、新十津川町。
そのスタッフに、なんと!
96年放送のサイコロ1でプレゼントしたサイコロボードを当てた方がいらっしゃいました!
もうほんと、これはどうでしょう遺産ですわ。
実物、なんかオーラがあった。
大泉さんとミスターさんのサイン入り。
当時はなんも価値なかっただろうけど。
どうで荘の放送室 第94回
住民の皆様、こんにちは。スタッフYです。
毎週金曜日にお届けしている「どうで荘の放送室」第94回です。
どうで荘の放送室ではほぼ毎週、日々の出来事からD陣がちょっと気になっていること、些細な雑談まで、放送室の設備を利用してD陣がどうで荘の住民の皆様に無理やりおみまいしております。
放送室では掲示板などに書き込んでいただいた内容などを見ながらまったりお話したりします。日常の些細なこと、考えたこと等、ぜひ掲示板やオープンチャットに書き込んでみてください。
☆今週の放送室☆
・大家さんの新刊が2冊同時発売!
・どうで荘文庫からも、今夏新刊が発売予定です!
・どうでしょう最新作やGED佐野さんとの対談など盛りだくさんでお届けします!お楽しみに!
※藤村さんがおせんべいを食べています
どうで荘文庫巻の三の詳細は近日公開予定です!
イベントアーカイブをお届けいたします【230507八木橋】
2023年5月7日(日)に八木橋百貨店にて開催された「藤やんうれしー×佐藤麻美!水曜どうでしょう講談も公開収録SPイベント!」のアーカイブ映像を公開いたします!
第1部
第2部
そして、6月18日は水どうD陣×ラパルフェによる「水曜どうでしょう藩士にしか伝わらないモノマネをラパルフェさんが藤やんうれしーに見せる会」第2弾を開催します!
そして現在、1月29日開催されたイベント第1弾の模様をどうで荘内にてドドンと前編公開中!
こちらもあわせてぜひご覧ください!
嬉野より緊急告知でございます。
「水曜どうでしょう」が好きということにかけては自分の右に出る者はないと日頃より自負しておられるであろう皆さんへ向けて只今アナウンス📣しております。
昨年どうでしょう班は、ロビンソンに会いに行くというテーマで17年ぶりに西表島ロケを敢行し、「水曜どうでしょう新作始動!」とネット上で発表しましたところ、瞬く間に「ロビンソン」なるワードが世界トレンド1位に躍り出るなど、未だに世間を騒がす「水曜どうでしょう」でしたが、気になるその「水曜どうでしょう超最新作」が、この夏7月に公開の運びとなります。しかもテレビ番組の新作なのに地上波での公開ではないという、思いきった挙に出ようとしております「水曜どうでしょう」!アテンションプリーズ。
「水曜どうでしょう」は番組開始から28年間、出演者も制作者も入れ替えいっさいなしのこだわりの高齢化で、番組の破壊力もその都度、上がったり、ゆるくなったりと荒ぶる自由曲線を描きつつ、このところは低値安定ながらも、やっぱり見ていると面白くなってしまうという世界テレビ界に例のない燻し銀の番組展開を見せ続けているのですが、中でも今回の超最新作の出来は、ロケを敢行した我々にすら前代未聞の展開で。なにしろ明日の動向さえ定まらず、やる気なのか呑気なのか、切迫しているのか冷静なのか、追い詰められているのか流されているのか、見ているあなたもヤキモキするかもしれないが、先島諸島の荒ぶる自然の猛威に翻弄され揚力を失いながらも墜落はせず、それどころか波を被りそうな海面スレスレの低空を安定飛行で飛び続ける当番組の驚愕の推進力に、あなたは他所ではけして見ることのない珍なる面白さを見てしまい唖然とすることでしょう。
しかし、ここに懸念すべきケースがひとつ考えられます。
「あ、水曜どうでしょう? 聞いたことあります。面白いんですってね。え? 新作やるの? へぇ、じゃぁ見たことないけど今回は見てみようかな」というような、いわゆる通りすがりの方に今回の超最新作を見られるのは危険きわまりないと我々は最も危惧するのです。
そんなねぇ、「水曜どうでしょう」と面識のない方が何も今回の新作から見ることはない。だって「水曜どうでしょう」は他にもたくさんあるのですから。それを、お初の方が今回の超新作から見始めて「水曜どうでしょう」の真髄を知ろうというのはハードルが高すぎる。いや、逆効果にでもなったらどうするんです。ダメダメダメそれはダメ。それはなんとしても阻止したい。
しかし、阻止は、したいけれど、だからといって、今回の新作の面白さの真髄はきちんとした方に評価していただきたい。
だったらどうすればいい。そうです。だったらこの上は、舌の肥えた「水曜どうでしょう鑑賞」の玄人の皆さんにだけ(もちろん皆さん個人の主観に委ねております)ご覧いただければ、超最新作の真価は世に問うことができる。
だったらということで、うっかり通りすがりの人が見てしまう危険のある地上波放送はとりあえず未定にさせていただいて、「どうでしょう玄人」の皆さんだけを全国の映画館に囲い込んでライブビューイングでお見せしようと、このように呼びかけることにしたのでございます。
もちろんライブビューイングとなれば有料です。しかしそこは仕方がない。選抜とはそうしたものです。
さぁ今年の超最新作、「水曜どうでしょう」を知り尽くした猛者の皆さんのお眼鏡にどのように叶うのか。これは新作鑑賞でありながら我々と玄人の皆さんとの真剣味見勝負でございます。
それでは公開当日、スクリーンに映し出される我々と全国のライブビューイング会場でお会いしましょう。久々にまた「どうでしょう軍団」4人が一堂に顔をそろえ皆様とたっぷりたっぷり時間をともにいたします。もちろん演者のあの2人も、その日その場で皆さんと同じく初見で超最新作を全話一挙に見ることになるのございます。1話1話見終わった後、いったい彼らはどんな顔を皆さんの前に晒すのか!その顔が全国の映画館のスクリーンにリアルタイムで映し出されるのもまたライブビューイングならではのお楽しみ。よろしいですか皆さん、今回は新作の一部上映ではありませんよ。第一話から最終話まで一挙上映でございます。
どうぞ当日は、厚くご期待の上お越しくださいませ。
その日、会場となります全国の映画館は、おそらく祭りとなることでしょう。「水曜どうでしょう」をみんなと一緒に見る。それは既に祭りでございます。全国のどこにおられても、お近くの会場の椅子に座りながら全国に点在する猛者たちと同じ時間を共有することができる。これは水曜どうでしょう史上初、伝説の公開上映となるでしょう。
ということなんでみなさん。
詳細はHTBさんの公式発表をご参照ください。
(2023年5月24日 嬉野雅道)
どうで荘の放送室 第93回
住民の皆様、こんにちは。スタッフYです。
毎週金曜日にお届けしている「どうで荘の放送室」第93回です。
どうで荘の放送室ではほぼ毎週、日々の出来事からD陣がちょっと気になっていること、些細な雑談まで、放送室の設備を利用してD陣がどうで荘の住民の皆様に無理やりおみまいしております。
放送室では掲示板などに書き込んでいただいた内容などを見ながらまったりお話したりします。日常の些細なこと、考えたこと等、ぜひ掲示板やオープンチャットに書き込んでみてください。
☆今週の放送室☆
・岸田奈美さんとの第13回どうゼミ終了しました!
・「言葉に安心させられる」ところがあったという藤村さん
・ 「モノを書く」作家さんに「話をきく」ということ
シャープさんとヤンデル先生の相談室
〜ただまぁ、打つ手はないです〜
第14回
「公式」の先駆・シャープさんと、つぶやく病理医・ヤンデル先生が!
悩みを聞くだけ聞いて解決しない相談室を架空のアパート「どうで荘」で開設。
入居者からの「相談」に、各自の持ち場から答えていただきます。
お悩みはこちらからお寄せください
---------------------------------------------------------------
☆今回のお悩み☆
結婚して10数年、お金のトラブルが絶えない旦那に嫌気がさしています。結婚資金あるある詐欺(実際は貯金ゼロで結局ローン組んだ)から始まり、数えればキリがありません。離婚を考えたいですが子供がいるため我慢しています。早めに見切りをつけるべきか、子供が成人になるまで耐えるか、悩んでます。
(PN: ミスター小泉)
---------------------------------------------------------------
どうで荘にご入居のみなさん、機嫌よく暮らしてますか。私はそこそこ心配事を抱えながらも、そこそこ機嫌よくやってます。心配事を抱えると、それが生活の通奏低音となって、絶え間なく存在感を発揮してきます。小さく低い音でブーンと箱鳴りする部屋に暮らすようで、生活は落ち着かぬものになりがちです。聴こえるか聴こえないかの小さな音なんて気にしなければいいとアドバイスするのは簡単ですが、一定の周波数でずっと環境が振動しているわけですから、その体感を無視するのは容易ではありません。心配事とはそれだけやっかいなものだし、心配事を抱えながら機嫌よくいるというのは、なかなかの意思とコツが必要だと思います。
さて今月のお悩みです。家族の金銭感覚に関するお悩み。これぞまさに、ザ・人生相談といった趣です。私のような得体の知れぬ人間がたたずむ相談所に、とうとうかくも典型的なお悩みが寄せられるようになったかと、妙な感慨さえ湧いてきます。
だいたい人生の心配事ツートップといえば、お金か人間関係でしょう。解決を放棄することをあらかじめ保証された私ですら、お金の心配はできることなら生涯にわたって解放されたいと願っています。結婚して十数年、お子さんがいらっしゃる相談者さんも、これまで「なんとかなってきた」とはいえ、旦那さんが次々もたらすお金の心配事を抱え続けてきたわけですから、その暮らしはよほど落ち着かないものだっただろうと思います。
相談文では詳細が語られないので推測するしかありませんが、お金のトラブルが絶えないとあることから、もし離婚しても次の人生設計に夫からの養育費は計上できないと感じておられるのかもしれません。人生経験が豊富とは決して言えない私ですが、お金へのだらしなさは、治るチャンスを逃してしまうと、歳を取るごとに硬化していくことをなんとなく知っています。打つ手なしの気配がひしひし感じられます。
それにしてもお金とは不思議なものです。貨幣はただの紙切れであり、世界の人々が「これは実質は紙だけど実際はお金だ」と互いに信じている限りで、紙切れはお金であるという、現実と幻想の間にギリギリ存在する仕方が、そもそも不思議です。お金はそれをお金だとみんなが信じている間、お金であり続けるわけです。それに加えて、私がいつも不思議に思うのが、お金には「恥ずかしさ」がつきまとう、ということです。
私たちはなぜか、自分のお金の話をすることに抵抗を感じます。仕事では「これだけ売り上げた」とか「ここまでコストダウンした」といった、自分が成し遂げた会社の金の話は堂々とアピールするのに、友だちの間ですらお互いの年収や貯金の額を聞くことははばかられます。少なくとも私たちが暮らす国の文化圏では、自分のお金について開示するのも、他人にお金の開示を求めるのも、恥ずかしさやためらいがつきまとう。私も会社で扱う金の話はなんの抵抗もなく口にできます(もちろん社外秘は口をつぐむけど)が、自分の給料やボーナスを口外するのはやっぱり恥ずかしいものです。ギャラの開示や交渉を忌避しがちな、われわれの商習慣も、どこかこの恥ずかしさに通じるように思います。
ではその恥ずかしさは、自分が稼いだり持っていたりする金の少なさに起因するのでしょうか。貧乏を恥じる気持ちは、もちろんだれにもあります。仮に私も自分の給料をここに書き、少ねえなとか甲斐性なしと思われることに恐怖を感じます。しかし一方で、テレビのバラエティ番組なんかで、売れっ子芸人の収入を暴露といいながら、暴露する側もされる側もしきりにタブーとしてはしゃぐ様子を見るにつけ、多けりゃ多いで金の話をするのは恥ずかしいのだな、と思わされます。とにかくわれわれは、保有する金額でもって自らの人となりを判断されることを恐れるあまり、金の話をすることに恥ずかしさを感じるのかもしれません。
そう考えると私は、相談者さんの旦那さんの気持ちがうっすらわかる、ような気がします。もちろん気がするだけで、限りなく万が一の可能性ではありますが、旦那さんは自分の収入なり貯蓄なりを家族に知られることを極度に恥ずかしがる、という節はないでしょうか。もっとも親しい間柄である家族に、お金を介して自分を見透かされることをおそれるあまり、ない貯金をあると言ったり、浪費や借金を隠したりと、その場を取り繕い続けた結果が今、ということは考えられないでしょうか。
極度の羞恥心は、本人にとって切実ゆえに浅はかなふるまいをとる時があると思います。だから引き続きこれは万が一の可能性ですが、旦那さんが抱き続ける「恥ずかしさ」をどうにか取り除くことができれば、少なくともトラブルには至らぬようになるかもしれません。それはつまり、最近よく語られる、心理的安全性というやつなのかも。
もちろん金銭感覚やお金へのだらしなさは、その人の性としか呼べない、根深いものです。改善の余地など、本当はないのだと思います。中には、性としか呼べないその根深さが「貨幣はただの紙切れだ」という境地に通じる人だっているかもしれません。もし相談者さんの旦那さんが、お金をお金だと信じられない人だったなら、取りつく島もないか、そもそも仙人か超人の類かもしれません。
人間同士の幻想を共有することで成り立つお金は、その誕生時点から危うさや難しさを持っていたのです。だからこそ人間はお金に悩むし、正直にお金の話をすることをためらうのでしょう。ただまあ打つ手はありません。
ミスター小泉さんこんにちは。いきなりですが先ほど、もう一通の「お悩み」が届きました。これがですね、偶然なんですけれど、どことなくあなたのお悩みとも通じるところがありそうで、まあその、本質的には違うお悩みではあるんですけれども、今回はその……「両方」を読ませていただいて考えるのがよいのかな、と思いました。
こんなお悩みです。よろしければこちらを先にお読みください。
ーーー
春に社会人となったのですが、これまでを振り返って少し思うところがあったので、お手紙をお送りします。
私は、お金のトラブルが絶えない家庭に育ちました。母は父のことを陰で「詐欺」だなんだとののしっており、「そもそも結婚資金の段階からおかしいと思っていた、貯金がまったくなかったからローンを組むはめになった」という話も何度か耳にしました。家庭内はときに冷たく、ときにギスギスとしていて、子ども心に、うちの親が結婚できたことは不思議だなあと感じましたし、学校の帰り道や、ふとんの中などで、もしかすると親が離婚してしまうのではないかと、一人こっそりと心配していたこともありました。
その後、結局両親は離婚しませんでした。どことなく不安定な家庭のまま月日は流れ、紆余曲折を経て、先日、私の就職が決まりました。そして、機嫌の良かった母がふと漏らしました。
「やー、あんたが育つ前に離婚してなくてよかったわ~」
じつは、私が母の口から直接「離婚」という言葉を聞いたのはこのときがはじめてでした。それまで、いかに雰囲気が悪くなろうとも、私の前ではさすがに具体的なことは口に出さなかったのだと思います。しかし、私の就職を祝うムードの中、つい口が滑ったのであろう母は、そのまま続けてこう言いました。
「あんたは知らなかったでしょうけれど、ほんとはだいぶ悩んだこともあったのよ。でも、お金にしても仕事にしてもね、片親だといろいろ大変だし、あなたも受験勉強やらなんやらに身が入らなくなっても困るでしょう。だからね、我慢してよかった~。あんたが一人でがんばれるまでは支えようと思ってたからね、ほんとによかったわ」
私はこれを聞いたとき、その……一緒に「よかったよかった」と喜べればよかったのかもしれないのですけれども、あの……なんというか、もやもやとした感情におそわれたのです。母は、私という子どもがいたからずっと離婚を我慢していたのだと、あらためてはっきり言葉にされたのだと感じました。そこで思わず母に向かって、
「雰囲気のよくない家庭でずっと我慢して育った私もよくがんばった~」
と、皮肉を言いそうになったのですが、すんでのところでこらえました。
もちろん、ここまで育ててもらった親には感謝しています。
しかし、「子どもを理由に離婚しない」というのは、その……子どものためを思ったことになるのだろうか、と感じました。本当に子どものことを思うならば、性格やお金の問題で家庭内で揉め続けることをまずは避け、子どもが安心できる雰囲気のよい家庭にするべきだったのではないでしょうか?
「子どもがいたから我慢して離婚を思いとどまった」って、結局それって子どものためではなくて自分のためだと思うんですけれども、それを子どものせい、私のせいにされたことに、なんというか、引っかかってしまったのです。
こんなことをつい考えてしまった私は親不孝なのでしょうか。
母にも父にも感謝こそすれ、モヤモヤするなんてよくないことなのでしょうか。
誰にも言えない悩みだったので、ついここにお送りしてしまいました。長くなってすみません。手を打つ段階はとっくに過ぎ去っているんだろうな、ということもわかっております。でも、よろしくお願いします。
P.N. うれしいヒゲ
ーーー
いやー困りましたね。どうしましょうこれ。
まあその、打つ手がないです。
今さらねえ。どうしろってんですか。
うん、このコーナーではいつものことですけれどね。
それにしても手遅れ……というか、あまりに過ぎ去ったことがらばかりで、今から何か言葉をかけて、この人が少し楽になるようなシチュエーションが、想像できないです。
ごめんなさい。
うーむ。
「ミスター小泉さん」のお悩みにお答えする前に、ちょっと先に「うれしいヒゲさん」の話をもうちょっとだけ考えてもいいですか?
この方にまとわりついている、「問題」の芯はどこにあると思いますか?
私が考えるに、「うれしいヒゲ」さんは、優しい方です。それがたぶん問題なんです。
この人はずーっと、父と母がうまくいっていないことを目の当たりにして、傷つけられてきたのだと思います。家庭の中で「安全」とか「安心」とか「安楽」を感じられていなかったのではないかと思います。でも、両親を憎んではいないですよね、この文章を読む限り。なんというか、本人は親不孝だなんだと書かれていますけれども、それは逆で、むしろ愛情に満ちているように思います。文章の端々からそれが伝わると思うのです。
でも、その優しさにこそ問題がある。
母親から言われた「私はあんたのために我慢してたんだ」というセリフに、瞬間的にイラッとした自分が許せなかった、なんて……どうかしてますよ。優しすぎます。
本来ならば、
「はぁ? 子どものため? 親の都合だろうが!」
くらいの啖呵を切って、家を飛び出したってよかったんです。誰も責めないと思います。
でも、やさしいヒゲさんは優しいからそれができなくて、それでこんなに悩んじゃってるんだろうなって思うんですよ。
この方は就職を気に、もう少し落ち着いた家庭で暮らせたらいいなって思います。これからの人生で思う存分、ゆったりとしてほしいなと思います。でも、就職すればすぐに自分中心の生活がはじまるかっていうと、そんなことないですよね。たとえば就職を機に親との関係をばっさりリセットしていちから幸せな暮らしをはじめるなんて、この優しい方の性格を想像すると、なかなか難しいんじゃないでしょうか。
だからまあ、なんていうかその、ここまで来てしまうとちょっと……。
せめてこの親が、「あんたがいるから我慢してた」などと、子どもにデリカシーのないことを言う前に、「やさしいヒゲ」さんに声をかけておきたかったなあ、なんて、今さら言ってもしょうがないことを、考えています。
離婚を考えることは夫婦の権利であり、自由です。かつ、離婚という行動の責任は、夫婦が自分たちで背負えばいいです。それは当たり前のことだと思います。夫婦のありように対して、夫婦がそれぞれ立ち向かえばよし、あるいはぶっちゃけ逃げたっていいんじゃないかな。結局それって自分たちのことなんですからね。
私たちはみんな聖人君子じゃないんで、失敗もするし、微妙な選択もするし、後悔もする。でもその結果と自分たちで付き合えていればいいんじゃないでしょうか。失敗が悪だとは全く思いません。後悔だってどんどんすればいいです。
もっと言えば、責任から逃れようが、なあなあにしようが、思い込みで見当違いの理由を探してウソに逃げようが、それで夫婦が互いを傷つけようが、あらゆる結果が夫婦自身に跳ね返ってくる分には、別に……べっっっつに……いいんでない? と思います。
きれい事ばかり言ってられないです。
夫婦がどんな道を選んだとしても、自由ですよ。結果に関して夫婦自身が向き合ったり逃げたりしている分には万事OKじゃないですか。もちろん、「他人」に迷惑をかけなければ。
でも、夫婦の選択やら行動やらを、「子どものせい」にするというのは……ないですね。
いや、まあ、内心つい「子どもがいるからなあ」なんて感じてしまう弱い心は、どんな親にもあると思います。そこはめちゃくちゃ理解できます。でも、ついうっかり、気が緩んで、子どもの前でそれを言っちゃうってほんと、ぜんぜんだめです。あり得ないと思います。うれしいヒゲさんの親はそれをやってしまったので最悪だと思いました。夫婦の責任を子どもに押しつけるって、それを子どもに言うって、ちょっと、本当にやっちゃだめだと思うんですよ。うっかりやっちゃう可能性はあるんですけど(人間は弱いですから)、そのうっかりを、なるべく減らしたい。
子どもには子どもの人生があり、子どもだっていずれは自分の行動の責任を自分で取っていくようになります。ただ、人生の序盤、子ども時代に、「自由と責任」とはなんなんだろうなという難しいモンダイを、子どもがひとりで考えるのは大変で、だからこそ、先に生きている大人がある程度導いていかないとかわいそうだなと思います。
「自由にしてよいが責任は自分で取れ」という感覚は、学校だけでも社会だけでも家庭だけでも教えることができない、難しいものだと思いますから、別にその理念を子どもに教える際に、親だけががんばるべきだなんて微塵も思いません。そこは、子ども自身がゆっくりと時間をかけて、世界中から学び取ってもらうしかないと思います。だから親だけが子どもの成長の責任を負う必要はない。けれども……せめて……親とはつまり子どもの一番近くにいる大人なのですから……「自由に伴う責任」を背負おうとする姿くらいはときどき見せてあげたらいいんじゃないかと思います。
そして、夫婦の行動の理由を子どものせいにするというのは、それと真逆のことなんですよね。
すみません話がそれました。
うれしいヒゲさんの相談には答えようがないです。すでに終わってしまったことです。かわいそうに。親の責任を背負って苦しくなってしまっている。うれしいヒゲさんのせいじゃないのに。これからはぜひ、違う人生を生きて欲しい。過去の傷はもう治りませんけれど、きっとこの先、傷つきづらい人生が待っていると信じたい。この方はやさしいですから。
で、えーと、ミスター小泉さん。
ごめんなさいねすっかり後回しにして。
あなたの相談にはたぶん、打つ手があります。
どんな道を選んでもあなたはこの先、結局、なんとかなります。離婚してもしなくてもどうでもいいと思います。そこはたぶん本質ではないです。どっちを選んでも大変ですけれど、人生ってたいてい、大変なんで、ま、なんか、そういうもんです。
ただ、ひとつ、「子どもがいるため悩んでいます」という思考の部分は、なんとかしておいたほうがいいんじゃないかと思いました。それだけです。あなたは大丈夫。まだ大丈夫です。これからがある。
で、うーん、どうしてもこっちが気になってしまうな。
うれしいヒゲさんには打つ手がないです。ねえ。はあ。まあその……打つ手がないです。
---------------------------------------------------------------------
☆現在、入居者の皆様からのお悩みを大募集中!
【回答者プロフィール】
山本隆博
@SHARP_JPの運営者。どうでしょうをサラリーマン目線で見直すのが好きです。
病理医ヤンデル/市原真(44)
好きなどうでしょうはユーコンです。
【全編公開】「水曜どうでしょう藩士にしか伝わらないモノマネ」イベントの全編映像を「どうで荘」限定で大公開!
☆どうで荘アプリで公開していた「ラパルフェ×水どうD陣の料理対決動画」をブラウザでも公開しました!☆
※どうでそうアプリのサービスは4月末をもって終了いたしました。
★映像はこの記事の下部よりご覧いただけます!
会場が大盛り上がりした伝説のモノマネイベント「水曜どうでしょう藩士にしか伝わらないモノマネをラパルフェさんが藤やんうれしーに見せる会」の全編映像を公開いたします!
ご覧になった方は是非「#藩士にしか伝わらないモノマネ」でご感想もおまちしております!
★映像は以下よりご覧ください。↓
☆入居者限定動画☆
【 水どうモノマネ芸人にD陣ふたたび襲来!魔神と料理対決】