どうで荘の部屋飲み 9月のご案内
9月のどうで荘の部屋飲みは9月29日(金)20:00開始となりました!
☆どうで荘の部屋飲みは以下よりご参加ください☆
https://us06web.zoom.us/j/85637540224?pwd=E6a0aD37DTeBazTOFaTH8XgQ50oo5q.1
ミーティング ID: 856 3754 0224
パスコード: 790729
☆9月29日のどうで荘の部屋飲みについて(9月25日追記)
今回の部屋飲み当日には「藤やんとうれしー」の寄合が開催されるとのことです。そのため、どうで荘の部屋飲みは「同時開催」という形で開催させていただきます(大家さんは寄合会場から部屋飲みに参加します)。
なお、どうで荘の部屋飲みは「オンライン飲み会」のため、もし現地会場のお近くにいらっしゃる場合でも、どうで荘の入居のみで現地での寄合にはご参加いただけません。
現地での参加をご希望の場合は、「藤やんとうれしー」へのご入会をお願いいたします。
(藤やんとうれしーに関するお問い合わせにつきましては、どうで荘ではお答えできませんので、何卒ご了承くださいませ)
どうで荘住民の皆様、こんにちは。9月のどうで荘の飲み会のご案内です。
今月のどうで荘の飲み会は9月29日(金)20:00開催となります!
新作が全国で続々放送となり、キャラバンも間もなくフィナーレという頃。
全国各地のどうで荘住民の皆様と盛り上がりましょう!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現在、どうで荘の部屋飲みは第1部【小部屋飲み会】と第2部【大部屋飲み会】の2部制となります!
【第1部】小部屋飲み会
参加者の皆様に「藤村さんの部屋」と「嬉野さんの部屋」、大家さんが待ち構えているそれぞれのお部屋にお入りいただきます。
こちらでは、少人数の空間で皆様とご挨拶&ざっくばらんな雑談タイムをお楽しみいただきます。
皆さんがどちらのお部屋に入るのかは当日その場でのお楽しみです!
【第2部】大部屋飲み会
それぞれの部屋からお集まりいただき、最後は大部屋で皆さんで乾杯!
「小部屋飲み会」で盛り上がった話題、その時々のD陣の雑談、はたまた皆様からの質問タイムなど、賑やかに盛り上がりましょう!
第1部・第2部、いずれも入居者の方はどなたさまでもご参加いただけます!
ご用意いただくのは、
・スマートフォン、PC、タブレットなどの通信機器
(アプリ「zoom」が必要となります)
・ご自身の飲み物とおつまみ
のみ。
事前のお申込みなども必要ございませんので、ばっちりご準備いただいた方も、たまたまお時間が空いたという方も、どなたさまもお気軽にご参加ください!
そして、大部屋飲み会では、皆様の「お便り」を募集しております。
こちらで募集している「お便り」は「酒のつまみになる話」。
D陣への人生相談、恋の悩み、おすすめしたいコンテンツの話まで、何でもお送りください!
お便りは以下よりお願いいたします。
☆お便りフォームはこちら
ーーー
【「どうで荘の部屋飲み」全体の注意事項と各種お申込み】
全体の注意事項
・どうで荘の部屋飲みでは、オンラインツール「zoom」を使用いたします。
必ず事前にパソコンやスマートフォンからZoomのインストールおよび会員登録をお願いいたします。
PC:https://zoom.us/signup
iPhone:https://itunes.apple.com/us/app/id546505307
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=us.zoom.videomeetings
・「大部屋飲み会」では皆様にご参加いただけるよう準備を行っておりますが、予想を超える多数の皆様の同時のご参加があった場合、一時的にご参加いただけない場合がございます。予めご了承くださいませ。
・今回の「大部屋飲み会」は録画の上、YouTubeチャンネル「水曜どうでそうTV」にてその模様を公開させていただく場合がございます。予めご了承ください。
・不特定多数の方が参加される場です。どうで荘の風紀をお守りいただきますよう、お願いいたします。重大なマナー違反があった場合はどうで荘を退去いただく場合もございますので、予めご了承ください。
今回も皆様の沢山のご参加をお待ちしております!
どうで荘の放送室 第105回
住民の皆様、こんにちは。スタッフYです。
毎週金曜日にお届けしている「どうで荘の放送室」第105回です。
どうで荘の放送室ではほぼ毎週、日々の出来事からD陣がちょっと気になっていること、些細な雑談まで、放送室の設備を利用してD陣がどうで荘の住民の皆様に無理やりおみまいしております。
放送室では掲示板などに書き込んでいただいた内容などを見たりしながらまったりお話したりします。日常の些細なこと、考えたこと等、ぜひ掲示板やオープンチャットに書き込んでみてください。
☆今週の放送室☆
・どうで荘の放送室、お便りコーナー第2回!
・今回のお便りは、職場でのお悩みについて。大家さんがお悩みにお答えしております!
☆放送室では、皆様からのお便りをお待ちしております。
お悩みや雑談、キャラバンの感想等、ぜひお気軽にお送りください!
どうで荘の放送室 第104回
住民の皆様、こんにちは。スタッフYです。
毎週金曜日にお届けしている「どうで荘の放送室」第104回です。
どうで荘の放送室ではほぼ毎週、日々の出来事からD陣がちょっと気になっていること、些細な雑談まで、放送室の設備を利用してD陣がどうで荘の住民の皆様に無理やりおみまいしております。
放送室では掲示板などに書き込んでいただいた内容などを見たりしながらまったりお話したりします。日常の些細なこと、考えたこと等、ぜひ掲示板やオープンチャットに書き込んでみてください。
☆今週の放送室☆
・どうでしょうキャラバン、いよいよ残すところ4会場です
・素敵な会場だった大雄山最乗寺(南足柄会場)
・人々が集う場所がもたらす雰囲気
・どうでしょうキャラバンのここちよい「身内感」
☆放送室では、皆様からのお便りをお待ちしております
藤村です。
日誌です。
仙台からスタートしたキャラバン。
埼玉県新座市、神奈川県南足柄市、湘南茅ヶ崎、山梨県身延町、そして長野県豊丘村と、6会場が終了しました。
暑さにはまいっておりますが、しかし、楽しいですよね。ホント楽しい。
だって世界中を見渡したってこんなイベントは存在しないですもん。
普段は全く違う仕事をしているテレビ局スタッフ総勢20名がテントを積んで北海道を出発し、全国各地を走り回る。
朝8時ごろからテントを立てて売り場を作り、ステージを作り、10時にはイベントがスタート。
午後4時過ぎに撤収が始まり1時間少々で撤収完了、汗だくのまま各自車両に乗り込み次の目的地に向けて夜の高速をひた走る。
集客は一会場あたり数千人規模。
地元の飲食店が出店して、そのレベルの高さはグルメフェスのよう。
そして、アーティストたちが無料のライブを繰り広げる。
これをおよそ20日かけて全国11会場で開催する。
2日に一回の割合ですよ。
こんなこと、たった20人のスタッフで、それもイベント屋のプロではないスタッフでやるなんて無謀なことです。というか、到底不可能なことです。
でも、それができてしまっている。それも、やけに楽しくやってしまっている。
奇跡ですよ。でも、できちゃうんですよ。
それを可能にしてくれているのが、みなさんです。
客のプロ、どうでしょう藩士のみなさんですよ。
私は今回のキャラバン全体会議の冒頭でHTBスタッフにひとつだけこう言いました。
「我々スタッフが一番楽しそうにキャラバンに参加すること。絶対にこれを仕事だと思わないこと」
この精神を、ボランティアのみなさんがまさに実践してくれていて、楽しそうに汗をかいてくれる。スタッフもその姿を見て楽しくなる。
アーティストもそんな雰囲気に押されるようにホントに楽しそうに歌ってくれる。店長やら吉田やらスタッフが飛び入りでステージに参加する。最後は自然発生的に生まれたキャラバン音頭保存会のみなさまが賑々しく踊りで盛り上げる。
ステージと客席、スタッフと客、この境目がほとんどないんです。
これが、このキャラバンという奇跡のイベントの根底にあるものです。
お客さん自身がキャラバンを盛り上げようと積極的で、スタッフはお客さんのように楽しもうとしている。これが、奇跡を起こしている一番の要因です。
各地でバイトを雇って会場の設営をつつがなく指揮し、人気アーティストを招聘してステージを盛り上げてもらい、地元自治体のおえらいさんに挨拶をして帰る。
これが普通のイベント運営です。でも、このイベントに奇跡が起きるわけがないことはわかりますよね。楽しそうじゃないことはわかりますよね。
キャラバンは「出演者とスタッフの境目がない水曜どうでしょう軍団と同じ構造」なんです。だから奇跡が起きるんです。
みなさんはキャラバンで汗をかきながら、とんでもない田舎に足を運びながら、美味いものを食いながら、手をたたいて歌い、笑いながら、まさに水曜どうでしょうを体現しているんです。
だからみんなやめられないんですよね。だって、普通の人には絶対に理解できない楽しさを経験してしまったんだから。
そして、「あ、無謀だと思ったけど案外楽しくできちゃうじゃん」ということを実感してしまったのだから。
さあ、そんなキャラバンも早くも半分が終わりました。
残り、ひとつひとつ、奇跡を実感しながら楽しんでいきましょう。
【どうでしょうキャラバンでも大好評!】玉田玉山氏によるどうでしょう講談をとくとご覧あれ!
講談師・玉田玉山による珠玉の「どうでしょう講談」をお楽しみください!
【NEW!】8月5日@兵庫西宮講談会
2023年3月19日講談会
2023年1月8日講談会
どうで荘の大忘年会
※2022年年末に行われた「どうで荘の大忘年会」の模様になります。
※講談部分は1時間51分ごろからです。
どうで荘の大新年会
※2023年年始に開催された「どうで荘の大新年会」の模様になります。
※講談部分は2時間21分ごろからです。
シャープさんとヤンデル先生の相談室
〜ただまぁ、打つ手はないです〜
第18回
「公式」の先駆・シャープさんと、つぶやく病理医・ヤンデル先生が!
悩みを聞くだけ聞いて解決しない相談室を架空のアパート「どうで荘」で開設。
様々な「相談」に、各自の持ち場から答えていただきます。
お悩みはこちらからお寄せください
---------------------------------------------------------------
☆今回のお悩み☆
くだらない悩みですみません。夏はさっぱり、美味しい料理の時期ですね。こんにちは。
週末いま 推しているジャンルで某コラボカフェ的なものに通っています。ただここ最近、ヘルシーブームもあり腹八分目の生活から食べ物を沢山食べることが出来ません。歳のせい? 揚げ物は特に……
もっと推しに貢ぎたい!!健康も大事と思いますが、屈強ないっぱい食べれる胃袋をつくるにはどうしたらいいでしょうか…?内臓強くなれますか?出来ることがあればご教授願いたいです。宜しくお願いします。
(P.N:たくあん)
残暑どころではありません。暑熱お見舞い申し上げます。どうで荘にご入居のみなさまにおかれましては、無事ですか。元気ですか。こちらは夏バテですと言いたいところですが、春夏秋冬バテているので通常運転でした。生まれてこのかた、頑強な身体も漲る覇気も持ち合わせてこなかったから、私には「昔はこうじゃなかった」という悔恨がほとんどありません。ずっとバテてたし、ずっと少食でした。ずっと元気がないし、いまもない。それ以上でもなくそれ以下でもなく、それが普通です。
相談者さんの年齢はおいくつくらいなのでしょう。はっきり書かれていないからわからないけど、文面には「昔はたくさん食べられたのに」という風な名残があるので、いっぱんに中年とくくられる世代なのかもしれません。もしそうなら、相談者さんは食べる量にかぎらず、なにかにつけて「衰え」に直面されているのではないですか。そしてその衰え感を埋めるように、いま推し活にのめりこまれているのなら、また別の心配が立ち上がってきます。
自戒をこめて言いますが、中年は衰えをさっさと「自身の前提」にしてしまうのが生きるコツではないかと思います。「できなくなった」ではなく「できない」を普通にしてしまうのです。できないことができるようになった時の輝かしさは忘れがたいものですが、できることができなくなった時にやましさを感じる必要はありません。私たちは自我が過去の自我と連綿と続くあまり、すぐ近過去の自分と比較してしまいますが、もっと過去へ遡ればなにもできない幼子だったわけです。つまり中年の現在地と子どもの頃を比べれば、むしろなんの差もない。もちろん詭弁です。
とはいえ、食べることに関して、相談者さんはもう「できない」を普通にしているように思います。腹八分目の生活をしていたらたくさん食べることができなくなったとおっしゃるように、たくさん食べられないが「あなたの前提」なのです。それでいいと思います。無理して食べるなんて、中年のやることではありません。身の丈にあった食事。病理医のあの人も、健康な中年のあるべき姿として、そっと頷いてくれるにちがいありません。
ところで私は昔から、テレビの大食い番組が好きでした。いまも好きです。YouTubeなんかで大食いの様子が流れてくると、つい見入ってしまいます。自分が少食なせいかもしれません。自分ができないことを軽々とやってのける人に、憧れと称賛めいた気持ちがあるのだと思います。中年になるとわかりますが、自分ができないことを軽々とやってのける人は、存外にたくさんいます。つまり相談者さんも、自身の衰えを補って余りあるような、自分より遥かに食べる人を連れて行けばいいのではないでしょうか。
中年のやることは過去の栄光を取り戻すことではありません。やるべきは人生の合理化です。屈強な胃袋を取り戻すことができないのなら、屈強な胃袋を外部化すればいいのです。食べたくてしょうがない人をお供に、推しのカフェに行く。あなたが食べられない分をモリモリ食べる様子をニコニコ眺め、そしてあなたがお会計すれば、だれも不幸せにはなりません。それでいいと思います。
もしそのお供が見当たらないなら、私が行きましょう。ただし当方、少食でした。1人前もおぼつきません。ただまあ、打つ手はありません。
こんにちは。食ですね。なるほど食か。いいテーマだなあ。
思い起こせば我々は、幾年もの間、うまいものを食わせないというだけでタレントが激昂する番組を観察してきたわけです。「食」をめぐった感情のぶつかり合いというものは、じつに人間らしく、しみじみとあさましく、どことなくいさぎよく、むき出しの心と心のつばぜり合い、極上のエンタメ、人生劇場ここに極まれり。ため息まじりに感心するわけでございます。
いっぽうで、たくあんさんの場合には、「腹八分目以上に食べられなくなった」ことがお悩みであるということですね。ははあーそうですか、腹八分目ならいいじゃないのよ、健康にいいからそのままでいなさいよ、と書いて終わろうかと思っていたのですけれども、コトはそう単純ではないようです。
なぜ、たくあんさんは「いっぱい食べれる胃袋」をご所望なのか。
それはひとえに、
「推し活動においてコラボカフェでメニューを片っ端から平らげたい」
からなのですね。
栄養のためでもなければ、道楽のためでもなく、「推すために食わなければいけない」という使命感のため。利他が極まりすぎて一周回って超利己的になってて、最高ですね。
ではそんなワガママなあなたにしっかりとお答えいたします。胃を鍛えるというのは、「劇場に芸人をたくさん出演させること」にひとしいです。
???
どういうことでしょうか??
大丈夫、順を追ってご説明しましょう。
まず、胃というのは、食物を胃酸で消毒しながら、適度に撹拌(かくはん)し、おおまかに砕き、その先にある「消化酵素が雨あられと降りそそぐトンネル(=小腸)」に食べ物を送り出す働きを担っております。
胃からはアルコール以外のものはほとんど吸収されません。体の中に栄養を取り込むのは、胃の先にある小腸の役割です。ちなみに水分の吸収は大腸で行われます。
ここで、食べ物を「舞台で活躍する芸人」に例えますと……。
胃は待機室であり、「楽屋」です。消化吸収のメインステージではありません。
胃には、食べ物が1時間半から2時間くらい留まります。食べ物たちは、「楽屋」でそれくらいの時間待機して、十分に緊張がほぐれてから、小腸という舞台に出て行くわけです。
では、俗に言う「胃の強い人」というのは、どういう状態なのでしょうか?
ひとつには、胃袋の中にたくさんの食べ物を抱えて混ぜることができる人。
もうひとつは、胃袋の中からさっさと食べ物を小腸に送り込んでしまえる人。
さっきの芸人さんの話でいうと、「楽屋のキャパがでかい」とか、「楽屋での待機時間が短い」ことを、俗に「胃が強い」と呼ぶわけです。
ここでひとつ考えてほしいのですが。
芸人さんを、楽屋にたくさん収納し、短時間にいっぱいさばくことが、お笑いのクオリティと関係しますか?
私は……関係しないと思います。
それは芸人さんたちの緊張を高め、本来の能力を発揮できなくする、愚行です。
劇場は儲かるかもしれませんけれど……。いや、お客さんからすると、たくさんの芸人が次々舞台上で入れ替わっていけばいいというものでもないと思うんで、結局は売り上げも落ちると思います。
胃での食物の処理をオザナリにすると、小腸や大腸で食べ物がうまく吸収できなくなります。ゴツゴツしてろくに砕かれてもいない食べ物は、消化酵素の効きも悪くなりますし、内臓の中をうねうね先に進ませるにも苦労するので腸が必要以上にウニョンウニョン、ウニョンウニョン動くことになって、お腹がグルグルしたり、ときにお腹の真ん中がズーンと痛くなったりします。
そういえば、YouTubeなどでご活躍のフードファイターの方々が、総じてあまりお太りになられていないことを、不思議に思ったことはありませんか?
あんなに食べてるのにどうして太らないんだろう。うらやましい! と感じた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ここはむしろ、ぞっとすべきポイントです。
あれだけ食べてるのに太らないって、それ、消化や吸収があんまり効率良くないってことなんじゃないのかな、と考えた方がよいです。
一般的に「胃の強い人」と考えられている方々は、みなさん、とんでもないクオリティのウンコをします。詳しく書くとこの原稿の意味合いが変わってきますのであまり書きませんが、「これは……栄養はほぼスルーしてるね……」ということになっております。
というわけで、あなたの健康を第一に考え、食べ物にとっても幸福な結末を第二に考えたとき、「胃が強くていっぱい食べられる」ことには、大きなメリットがありません。それは芸人を潰すシステムです。劇場の価値も下げることになります。
よろしいですか! すこやかな暮らし! うつくしい人生! 食べ物を愛で、食べ物に愛でられるようなフードライフをおくるために! 早食いも! 大食いも! 百害あって一利なし! やめましょう!!!!!
……と私が申し上げたところで。
うるせえ! こちとら推しのためなら自害も厭わんのじゃ! という、たくあんさんからのお悩みに答えたことにはならないと思います。
コラボカフェの全メニューを制覇することが第一義であって、そこで多少自分の健康が害されようがかまわないという気持ちに、「胃をだいじにしてください~食べ物をリスペクトしましょう~」と正論をぶちかましたところで、それはあなたの心には入っていかないでしょう。
今日のここまでの原稿は無駄です。原稿料はいただきます(以前にここで原稿料はいりませんと書いたら本当に原稿料ナシになりました)。
そこでここからは、推しコラボメニュー全制覇のために、人体の構造をハックした私が考え得る最善手を記します。
(1) 満腹中枢をだませ!
食べ始めて20~30分くらいで満腹中枢が動き始めます。したがって、注文したメニューが手元に届き、一口でも口にしたら、食行動以外の作業は一切せずに食べ物を口の中に運ぶことだけを考えてください。それが量を食うコツです。途中でよい画角の写真を撮るとか、SNSにあげて同担を喜ばせるとか、反応のリプに2秒でいいねを付けるといった活動に1分以上使わないでください。あなたのその1分で、食べられた2口があるはずです。あなたの承認欲求と、コラボ商品への課金の総量、どちらを大事にされますか? これはもう価値観の問題ですが正義の在処は明白です。
(2) 水分の取り方に注意しろ!
胃ではアルコール以外のものは吸収されません。「水分をとって食べ物を押し流せばいっぱい胃に入るやろ」と考えている人がいますが、幽門(胃にとっての肛門みてぇな場所)はそれほど甘くはありません。水分ごと、胃の中できっちり撹拌されます。飲んでも食えません。推しコラボメニューにドリンク系が混じっているときは、早々と楽屋のキャパを圧迫することを覚悟してください。推しの色にあわせた二種類のドリンクを購入して写真を撮ったあと、飲み下したそれらは胃で1時間半混ぜられます。むしろ他のものを投入して混ぜないほうが関係性は強固になるのではないですか? なぜ、複数のドリンクといっしょにシロノワールのパチモンみたいなデザートを追加で頼んでしまうのですか? それは本当にあなたの大事な推しを愛でることになるのですか? 箱推し? うるせえ黙って読め
(3) 直参回数で勝負しろ!
楽屋のキャパは鍛えられません。となれば、コラボ期間中にお店を訪れる回数を増やして対応するしかないです。朝昼晩、すべて通いましょう。栄養の偏り? 今さらあなたがそれを気にされるのですか? や、もちろん、私は気にしますよ。医者としての責任で、「パンケーキで君の筋肉を置換するつもりかい?」と申し上げますよ。しかしあなたにとってそんなことはもう関係ないはずです。プリンとアイスで3食×7日=21回転くらいなら人体は適応してくれます。長い目で見ればそういう生活をすればするほどたぶん早く死にますが、それでいいんでしょう? 人生なんて壮大なひまつぶし、と言った人がいますが、私が考えますに、人生というのは推しによって生の苦痛を緩和する壮大な緩和ケアです。
今回の原稿、「とんでもない医者だ!」と炎上するかもしれませんが、その場合怒られるべきはこんな質問を選んで私の記事が無料公開されるタイミングで送り付けてきたどうで荘スタッフですので、ご了承ください。推し活に、医学的に打つ手はないです。
---------------------------------------------------------------------
☆現在、皆様からのお悩みを大募集中!
【回答者プロフィール】
山本隆博
@SHARP_JPの運営者。どうでしょうをサラリーマン目線で見直すのが好きです。
病理医ヤンデル/市原真(45)
好きなどうでしょうはユーコンです。
【9月4日更新:本日二次会あります!】
※二次会はどうでそうTVの本放送終了後行います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2023年 水曜どうでそうTV二次会動画まとめ
7月4日@各自の持ち場 ライブビューイング後ネタバレアリ感想二次会
嬉野です。日誌です。
明日夜8時からYouTubeライブです。いよいよ今年もキャラバン開催間近となりました。例年になく気がかりなのは去年とは比べ物にならないほどのこの夏のクソ暑さと、エルニーニョで日本中が浸水するとまで言われる中、まだまだ日本列島めがけてやってくる10数本の台風たちを、はたして去年のようにかわすことができるのか、はたまたモロ被りして中止のやむなきに至る会場が続出するのか、まったくもって今年の「水曜どうでしょうキャラバン」は、大波乱の見込み大です。
そんな中、明日夜8時から始まるYouTubeライブで、そのキャラバンへ向けての高鳴る胸のうちが吐露されるのか、もしくは、たんなるバッタ屋のグッズ紹介に終始するのか、分かりませんが、いずれにしても乞うご期待。
さて、札幌の気候はもうだいぶ良いですよ。朝夜は冷え冷えです。なので今なら避暑に来てもよしです。
ということで、やっとひと息つけるようになった札幌なのに、やっと巡ってきたそんな晩夏の北海道を後にして、我々はまだまだとうぶん暑いであろう本州に、それも東北は仙台だけで、他は全部すっ飛ばして西へ西へ西下して行く今年のキャラバンですから、当分、我々は暑さからは逃れられないわけです。
とはいえみなさん、今年もどちらかの地でお会いしましょうね。そして、熱中症にだけはなっちゃいけませんよ。
わたくしも今年は例年にも増して動きませんから、どうぞよろしく。
あ、それと、私の八千字の連載が読める集英社の「kotoba」が、いよいよ9月6日に発売予定です。今回は不思議な「桜の木」のお話です。ぜひお読みください。
以上、本日の日誌でした。
(2023年9月3日 嬉野雅道)
「どうで荘の談話室」入口
【2023年9月】どうで荘の談話室は以下よりお入りください!
パスコード:2309
◎「どうで荘の談話室」とは?
大家さんや他の住民の方と気軽にお話しできるオンライン上の部屋です。
談話室は1ヶ月限定で、毎月新しい部屋に移動します。
旅先でのこと、日々のことなど気軽に書き込んでみてください!
※談話室はアプリ「LINE」(外部サービス)のオープンチャット機能を利用いたします。
LINEのはじめかたについてはこちらをご覧ください。
◎LINEオープンチャットについて
「オープンチャット機能」は現在LINEにご登録いただいているお名前やプロフィールを知られずに利用できる機能です。詳細につきましては以下をご確認ください。
水曜日のおじさんたち 2023年アーカイブ動画まとめ
【注意事項】
以下の動画は関係者の皆様のご厚意により、どうで荘に入居(定期購読)いただいている方限定でご視聴いただけるコンテンツです。そのため、期間を限定しての公開のものもございますまた、どうで荘ではご覧いただけないコンテンツもございます。予めご了承下さいませ!
また、外部へのURL及び動画の無断転載等は固くお断りいたします。 そのような行為が確認された場合、厳正なる対処を取らせていただくことがございます。 (どうで荘を強制退去いただく場合もございます、絶対におやめください!)
各動画をコメントしながら生でご視聴になりたい方は、ニコニコチャンネル「水曜日のおじさんたち」にご入会下さい!
【8月】高橋弘樹さん(「ReHacQ」プロデューサー )
【7月】明松功さん(カガリP)・中尾孝年さん
【6月】ラバーガールさん
【1月】ジョー・力一さん
藤村でございます。
日誌です。
まずは明日30日、北海道でいよいよ水曜どうでしょう超最新作の放送がスタートしますな。
7月2日に行われたライブビューイング、札幌ユナイテッドシネマの会場で収録した前後枠がつきましての放送。
もちろんあの日、映画館で見た人もそうでない人も、新たなどうでしょうをご覧いただきたい。
で、北海道での放送には、今回もよつ葉さんが提供についてくれて、そのCMをですね、私と嬉野さんがやっているんですよ。
よつ葉の商品の映像にふたりでナレーションを付けているんですけど、すべてアドリブで、すべてしゃべってることが違うという、とても変わったCMです。
これは楽しいんじゃないかなと。
で、明日、放送を前にYouTube「はじまらさったTV」で生配信もございます。
新作のこと、そして、いよいよ始まるキャラバンのこと。
お話をしますので、時間が合う方はコメントを寄せていただいて、一緒に楽しみましょうや。
それと、先日は武蔵新城のスタジオの床張りを手伝ってくれたみなさま、そして、差し入れに駆けつけてくれたみなさま、ありがとうございました。
やっぱり、人が集まって、一緒になんかするのは楽しいねぇ。
あんなふうに仕事ができれば、楽しい上に効率もいい。ひとつの理想がありました。
次は、壁塗りと、キッチンの改造などなど、まだ作業はありますから、また集まってやりましょう。
で、自分たちの仕事を眺めながら、ビール飲みましょう。
嬉野です。日誌です。
先週、登別で、ようやく今年の「ここキャン」が終わり「ここキャンロス」の皆さんも多いとの話を聞きますが、そんな中、今度は「水曜どうでしょうキャラバン」の開催が近くなって参りましたので、うちの店長をはじめ我がコンテンツ事業室スタッフ各位は現在それぞれ公私共に準備に追われて多忙となっておるようです。
そのような中、おとといですが、わたくしHTBへ顔を出しまして店長の席の横に座って「今年のキャラバンの日程表をデータでオレのスマホに送ってよ」と話しておりましたら、私の正面が「Y字バランスの吉田くん」の席で、そしたら吉田くんが私に「嬉野さんのツンツンコーヒーを飲みまして」「おや」「大変美味しかったです」と言い出すもんですから会話が始まりましてね。
「あれ?吉田くんって浅煎り好きだったっけ?」「はい」「だったら次はさぁ吉田くん。浅煎りの豆を買ってさぁ、氷をいっぱい使って急冷でアイスコーヒーにして飲むと夏はさらに美味いよ」「なるほど」「でもね。そこは勿論ポテンシャルのあるコーヒー豆じゃないとダメよ。オレが商ってるようなね」「はい」「それに豆のままで買ったらさぁ、焙煎日から2ヶ月はかるく味は保つよ。3ヶ月だっていける。いや、さらに言えばね、むしろ焙煎日から1ヶ月くらい経ってからが美味いのよ」「え?そうなんですか?」「そう。焙煎日から1週間とか10日くらいだとね、オレら素人には味の抽出は上手くコントロールできないから、浅煎りだと、どうしたって酸だけが強く出たり、深煎りなら苦味しか出なかったりなんだよ。だから、それでオレも今年のここキャンでは不本意な味に終わったわけよ。でもね、不思議なことに焙煎日から1ヶ月ほど経つと浅煎りも深煎りも酸や苦味の他に甘味やら旨味やらがすんなり出るようになってオレらが淹れても複雑で美味い味になるのよ」「そうなんですか?」「そう。やっぱり焼かれてすぐだと豆もしばらくはイラつくんじゃない?」「豆がですか?」「いや、分かんないけどね」「はぁ」「でも、ない話じゃないよね」「はい」「でも、これもポテンシャルのあるコーヒー豆なら、ということよ」「あ、はい」「だから、でもそれが1ヶ月くらい過ぎるとね、豆もちょっと気分が落ち着いてくるんじゃない?そしたら豆としてもイラついて意地悪だった自分を恥じるんじゃない?それで心を入れ替えて甘味や旨味を素直に出してくれるようになる」「真実の話、ではないんですよね?」「勿論」「ですよね」「でも、当たらずとも遠からずだとオレは思うよね」「なるほど」「だから焙煎日から1ヶ月ほど経ったコーヒー豆をだね」「はい」「21g取り出して挽いて粉にするわけだ」「はい」「それに対して投入するお湯の量は350cc。これがコーヒー豆とお湯の対比量だよ」「あ、そうなんですか」「おおつかみで考えた場合、豆の16倍くらいがお湯の量と考えれば良いわけだよ」「なるほど」「で、これを今年みたいなクソ暑い夏の日に急冷でアイスコーヒーにする場合は、まず21gのコーヒー豆に対して、投入するお湯が150cc。そして急冷するために用意する氷が150g、これは結構な量だよ。そして冷蔵庫で冷やした冷水が50ccとなるわけ。これで、お湯と氷と冷水を足したらこれも350ccになるという勘定ね」「なるほど」「まず、ドリッパーに紙フィルターをセットして粉に挽いた浅煎りのコーヒー豆を21g入れる。それを350ccほどの容量のあるサーバーの上に置くわけだ。そしてそこへ注いでゆくお湯の量を適宜測りたいからそれらは秤の上に載せた状態でないといけない。載せたらゼロリセットする。そして、タイマーを走らせて、そしたらまずお湯40ccだけを粉へ手早く注ぐ。そそいだらお湯の溜まってるうちに小さなスプーンをそこへ突っ込んで手早く掻き混ぜて派手に撹拌するのよ。撹拌したらスプーンを抜いてタイマーが40秒になるまで蒸らし待つ。タイマーが40秒になったらお湯の第二投目をね、秤が150ccを指すまで注ぐ。注ぎ終えたら150gの氷の入るコップに氷を入れてそこへ50ccの冷水を加える。そのころサーバーにはもう熱々のコーヒーが落ちきってるから、ドリッパーを外して、サーバーの中に150gの氷と冷水50ccを手早く投下する。そこへ大きめのスプーンでも良いしお箸でも良いから突っ込んでとにかくサーバーの中で勢いよくクルクルと掻き回し続ける。そしたら氷もクルクル回ってサーバーを抑えてる手がすぐに冷たくなるほど冷えていくのが分かるから、もう充分に冷えたなと思ったところで、サーバーの中で冷えたコーヒーだけをグラスに注ぐんだよ」「冷えたコーヒーだけを」「そう。これで最高に美味い浅煎りの急冷アイスコーヒーが出来上るわけよ」「今度やってみようかなぁ」「札幌だったら丸美珈琲が地下歩行空間にあって、あそこでポテンシャルのある豆も買えるし美味い急冷のアイスコーヒーも淹れてくれるよ」「そうなんですか?」「今のレシピだって、全部、丸美珈琲のお兄ちゃんに根掘り葉掘り聞いて得た情報だもの」「丸美珈琲ならHTBからも近いですね」「そうなんだよ。あ、吉田くん。今から行こう」「あ、いや、え、今からですか」「善は急げだよ」「あ、はい。なるほど」「ほら、店長。行くぞ」「え?ぼくもですか」「丸美珈琲も浅煎りが美味いんだよ。ほら吉田くん急いで」「あ、行きますか」「店長もほら」「あ、メールを1通、出させてください」「メール?もう書いたの?文面」「いや」「じゃぁオレ書くか?」「いや」「なら、店長早くして」「分かりました」「ちょっと吉田くん、どこへ行くの?」「はい、ちょっとトイレに」「なら、出かける支度してから行って。トイレ前集合」「あ、はい」「店長、メール書けた?」「今、出します」「ようし行くかぁ」
2人は忙しそうでしたけど、私としては浅煎りの美味いアイスコーヒーが飲みたかったんで、付き合ってもらいましたね。それに、浅煎りのアイスコーヒーは美味しいのかしら?と懐疑的な人が多いですから、私としてはなんとか飲ませるところまで持ってゆきたい。でも、やっぱり美味しかったようで2人とも大いに満足しておりました。人生は体験。体験することこそ人生ですよ。そのあと時計台ビルまで足を伸ばして3人で釧路花丸さんで寿司を食いました。やはり回転寿司のクオリティーも札幌は最高ですね。握り10貫に茶碗蒸しに汁物までついてランチで¥1.500-ですよ。腹いっぱい過ぎて3人でHTBに戻りましたね。
ということで、私はようやく羽田空港に到着しました。暑い!しかし今日も無事に着陸できて本当に良かった。30分くらい遅れたようですけど、飛行機なんてのは無事に着陸してくれることこそが何より大事なことですから遅れなんて、なんの文句もなし!
それではみなさん、本日もよろしき日をお過ごしくださいませ〜〜。
(2023年8月20日 嬉野雅道)
どうで荘の放送室 第103回
住民の皆様、こんにちは。スタッフYです。
毎週金曜日にお届けしている「どうで荘の放送室」第103回です。
どうで荘の放送室ではほぼ毎週、日々の出来事からD陣がちょっと気になっていること、些細な雑談まで、放送室の設備を利用してD陣がどうで荘の住民の皆様に無理やりおみまいしております。
放送室では掲示板などに書き込んでいただいた内容などを見たりしながらまったりお話したりします。日常の些細なこと、考えたこと等、ぜひ掲示板やオープンチャットに書き込んでみてください。
☆今週の放送室☆
今回から始まりました、新コーナー、普通のお便り、略して「ふつおた」。
皆さんからお寄せいただいたお便りをもとにD陣が雑談します。
今回はふたりの「ラジオの記憶」について、意外と(?)盛り上がっております。
皆様からの、放送室へのお便りをお待ちしております!
また、「私もこういうラジオ聴いていました」などご感想ございましたら談話室にお寄せください!
※次回の放送室はお休みします。
8月16日(水)15:00追記:多数のご応募をいただきましたため、締め切らせていただきました!ありがとうございました。
【緊急募集】どうで荘の床張りをお手伝い下さる方募集!
誕生してから早数年、神奈川県川崎市にあるリアルどうで荘。
昨年の春に壁を塗ったものの、そこから改装の作業が進んでおりません。
そこで、来週8月23日(水)、大家の藤村さんのスケジュールを抑えまして緊急で床張り大会を実施することになりました!
この床張り大会にて、どうで荘を一緒に作ってくださる方を募集しております!
【日時】
8月23日(水)10:00頃開始予定
※正式な日時はご参加いただく皆様にご案内いたします。
【ご応募方法】
以下のリンクよりお申し込みください
シャープさんとヤンデル先生の相談室
〜ただまぁ、打つ手はないです〜
第17回
「公式」の先駆・シャープさんと、つぶやく病理医・ヤンデル先生が!
悩みを聞くだけ聞いて解決しない相談室を架空のアパート「どうで荘」で開設。
様々な「相談」に、各自の持ち場から答えていただきます。
お悩みはこちらからお寄せください
---------------------------------------------------------------
☆今回のお悩み☆
シャープさん、ヤンデル先生、こんにちは お二人に聞いて欲しい悩みが一つあるのですが、それがうつ手がない悩みなのか?この悩みを相談していいのか?と言う事にも悩んでしまって。悩みってなんでしょうね笑。
世の中は、コロナがなんとなく明けたような空気があり、飲み会が解禁みたいな雰囲気を醸し出し、飲み会の活気が戻りつつあるこの頃。 先日、半年程前に赤ちゃんの生まれた友人に会ってきました。
赤ちゃんの機嫌も良く、沢山笑ってくれて、可愛かったです。 その友人はチャゲアス好きで知り合った古い友人なのですが、その他の古い友人も集めて、久しぶりにお披露目会を企画しました。
そのチャゲアス好きの古い友人の中に、一年半前に、奥さんを亡くした友人がいます。企画をしたときに、すぐ反応してくれたのは彼でした。
彼 「ありがとう。その日は奥さんの誕生日なので、申し訳ないけど欠席します🙇🙇」
自分 「了解です。一杯楽しかった事を、思い出して下さい。今度、個人的に飲みましょう。」
自分の返信もこれで良かったのかと思いましたが、その後、違う日に個人的に飲もうと誘ったら、心良く承諾してくれ、後日二人で飲むことになりました。
二人で会った際、彼に何を言ってあげればいいのか、それとも何も言わない方が良いのか。なるようにしかならないとも思いますが、それでも経験豊富なお二人に、ご意見、アドバイスなどを頂きたいと思い、質問させて頂きました。 よろしくお願いいたします。PN:M.H
こんにちは。お手紙ありがとうございます。こちら、もしかしたら「期限切れのお悩み」ではないかと懸念しています。
たぶんその飲み会、もう終わってますよね……? お手紙をいただいてからどうで荘のホームページに掲載されるまでおそらく、1か月以上の時間が空いているはずですので。
となると私から申し上げるべきことは、「あなたのとったそのやり方ですべてOKです」以外にないです。全肯定です。病理医風に申し上げると、全アグリー(同意)です。
ただ……「申し上げるべきこと」なんて、このコーナーでは求められていないかもしれません。
「“やるべきこと”ではない! 『成し遂げること』を目指してはいけない! やりたいことを、やりたいようにやるのだ!!」
(大童澄瞳『映像研には手を出すな!』)
『映像研には手を出すな!』の浅草みどり氏の言葉です。本当にこれだと思います。
以降、「私が言うべきこと」ではなく、「私が言いたいこと」を書きます。
人間が二人います。連れ添って同じ場に赴き、同じテーブルに付きます。相手の顔がよく見える位置に座ります。
ただし両者とも、相手の顔を正面からガン見するわけではありません。それだとなんか、はしたないというか恥ずかしいという気持ちがあります。
そこで、互いに「目線のやり場」が必要となります。
具体的には、食べ物なり飲み物なりを、テーブルの上、すなわち二人の「間」にあるスペースに置きます。
すると、途端に楽になります。
相手を深々とのぞきこむ必要がなくなって、「間」にあるものをお互い見ればよいからです。そして、ときどき、ちらっと相手のお顔を見たらいい。ほどほどに。
飲みの席とはつまりそういう場なのだと思います。
ちなみに「間」に置くのは料理や目線だけではありません。「話題」もです。
相手と自分がいて対話をするとき、語る題材が「相手の心の芯にあるもの」もしくは「自分の心の芯にあるもの」だと、けっこうしんどいです。
お互いによく見えて、お互いの手が届くような、ほどほどの距離にある「間」のところに話題を設定します。
お互いが別角度から眺めて、何かを付け足したり、手を伸ばして少し変形させたり、口に運んで味わってみたりする。同じ料理を食べるように、話題もシェアするのです。
すると、二人の間に、何か新しいものが生まれてきます。
すべての料理が終わって下げられて、さあ帰ろうかとなる直前の一瞬、テーブルを見ると、そこに余韻と共に、「その日新しく立ち上がった何か」が見えてくる気がします。
これが、他者と「間」を共有するということです。
自分の中から湧き上がってくるものを自分で眺めて自分で結論を用意するのとは、全く違いますよね。
今のM.Hさんは、その彼との会食を終えられているのではないかと思うのですが、もし今、その日のことを振り返って、
「何かを言ってあげるべきだったのか、それとも何も言わないべきだったのか」
お悩みなのでしたら、そんな「べき」なんぞはどうでもいいことですのであまり気にしないでください。
やりたいことをやりたいようにできていれば何よりです。できなかったかもしれませんが次またやってみてください。
でも、もし、当日のことを振り返って分析して次に活かしたいと思われているのでしたら、ひとつ視点を足してみることをおすすめします。
「間」はどうでしたか? という視点です。
私たちはつい、「彼にとってどうだったろうか」とか、「自分にとってどうだったろうか」ということを考えがちです。しかし、とにかく飲み会というものは、もしくは対話というものは、基本的に、相手そのものとか自分そのものに直接触れて変化を起こすためのものではないです。
何かが起こるのは、いつだって二人の「間」の部分です。
「何かを言ってあげたことで、彼と私の間にはどういうモノが立ち上がってきたのか」
「何かを言わなかったことで、彼と私の間で何がどう変化したのか」
彼とご自身との間で生成されたもの、変化したものを見て、判断されたらよいのではないかと思いました。
もちろん、すべては終わったことですので本日のお悩みについては打つ手はないです。でも、たまたま、まだ飲み会が行われていなかったとしたら……? いや、それでも、これはあくまであなたと彼の間に立ち上がってくるものの話あり、私とあなたの間に立ち上がってくるものの話ではないので、私としてはやっぱりまあその打つ手はないです。
どうで荘にご入居のみなさま、最近だれかと飲酒しましたか。私も時々、だれかと飲酒しています。結局どこからいつなにが解禁になったのか、明確な線引きもわからないままにぬるっと変化した毎日ですが、少なくともだれかと外で飲むという選択に、ほとんど逡巡がいらなくなったことは、ありがたいことだと思っています。言いたいことがあろうがなかろうが、のべつまくなしにしゃべろうがぽつぽつ口を開こうが、声の届く範囲でだれかと飲むのが、私はやっぱり好きです。
では今月のお悩みです。重いです。さっきこの原稿の下書きファイル名を見たら、打つ手がない相談室もどうやら今回で17回目のようです。解決をあらかじめ放棄した相談室とはいえ、毎月の連載を続けていると、回答するのに気が重い回と、そうでもない回があります。その気の軽重はひとえに相談内容によるのですが、どこに重さを感じるかは、つまり「死」です。どうで荘管理人から月末に送られてくる相談内容に、死の文字があったり、死の気配を感じたとたん、私は自分の喉がキュッと閉まる感覚を覚えます。生老病死とはよく言うけれど、「おもんぱかれなさ」でいえば、死ほどわからないものもないと思います。
ですから今回は重いです。激重です。まだ最近といっていい過去に奥様を亡くされた友人とひさしぶりに飲む時の態度を、相談者さんはお悩みです。相談文には、再会のきっかけが共通の友人に赤ちゃんが生まれたことであるとも記されていました。その生と死のコントラストに、相談者さんも気後れする気配が感じられ、私も胸が詰まります。
それにしても敬服するのは、相談者さんがその友人を、ちゃんと誘うところだと思うのです。私を含めたほとんどの人は、悲しみに暮れているであろう人のことを「そっとしておく」というかたちで思いやろうとします。私たちは、悲しいことがあった人を前にして、その悲しみの種類には想像がついても、それが本人にとってどれほどの悲しさなのか、ほんとうのところはわかりません。そして私たちは、わからないならば立ち入らず、そっとしておくべきだと判断してしまう。その判断には、なにもできない自分を正当化するような、自身への言い訳が含まれているのですが、ともかく私たちは、思いやりを「時間が解決してくれる」という可能性に丸投げしがちです。
そこを相談者さんは、そっと、でもちゃんと誘う。よかったら来ないか、あるいは飲みに行かないかと、そっとしておきません。おそらくご友人も、相談者さんの毅然とした「ほっとかない」気遣いを感じ取り、だからこそ飲みに行く約束に応えようとされたのだと思います。
だから相談者さんの思いやりは、この時点ですでに達成されているのではないでしょうか。ご友人はもう、あなたの思いやりを受信している。そしてすでにいくらか慰められているのだと思います。相談者さんは約束の日当日の態度を決めかねていますが、飲んでいるあいだは、友人の悲しいできごとについて言っても言わなくても、きっとだいじょうぶなんだと、私は思います。
飲んでる間も、別に陽気にふるまう必要もないと思います。煽るように酒を飲む必要もないと思います。たぶんご友人の悲しみは、にぎやかな一晩を過ごしたり、前後不覚に酔っ払って解消するような種類のものではありません。ただふつうに、目の前の料理を食ってうまいねと言えばいいし、次なに飲む?と相談しながら、あなたの近況を、あるいはチャゲアスの近況を話せばいいだけだと思います。その上でもし、ご友人が自分の抱える悲しみについて話されるなら、その時は友人のグラスの空き具合を気にしながら、じっと聞いてあげてください。そうやってふたりとも、ふわふわと酔っぱらうことができれば、それでもうじゅうぶんではないですか。
ただし一点だけ。飲み会はできれば少し早めに切り上げてください。いくらふたりの話が盛り上がろうとも、ふたりの酔いが心地よく進もうとも、できれば終電ギリギリではなく、小一時間ほど早めに切り上げ、もう一軒ひとりで飲み直せるような時間を作ってあげてください。もちろんあなたの誘いも、気遣いも、なにげない話も、確実に友人を慰めます。しかしやっぱり、彼の悲しみをなかったことにはできません。
われわれには、自分で慰撫するしかない感情というものがあります。孤独とか喪失に関わる悲しさは、それに類するものだと思います。ご友人があなたに悲しいできごとを話すのか話さないのか、私にはわかりません。しかし少なくとも、あなたと会うことで、あらためて悲しさが輪郭を持った夜の最後は、友人がひとりでその悲しさをそっと撫でる時間で終わるべきだと思うのです。
しかし、ご友人がひとりで飲み直す時間は、一概に悲しい時間とは呼べないはずです。ひとりで反省したり反芻したりする時間は、今日までのあなたの気遣いも、あなたとの今日の思い出も含まれているはずです。だから心配することはありません。ただ、友人の悲しみを癒すのは友人にしかできないのです。そしてそのためには、われわれがおもんぱかれない「長くて静かな時間」が必要なのだと思います。ただまあ、打つ手はありません。
---------------------------------------------------------------------
☆現在、皆様からのお悩みを大募集中!
【回答者プロフィール】
山本隆博
@SHARP_JPの運営者。どうでしょうをサラリーマン目線で見直すのが好きです。
病理医ヤンデル/市原真(45)
好きなどうでしょうはユーコンです。