藤村・嬉野のHP(仮)|ディレクター陣藤村・嬉野のHP(仮)|ディレクター陣

D陣日誌

2020年7月3日(金)
18:50
嬉野

「藤村さんに宛てた長いLINE」

このところ、コロナ騒動になってから、いろんな人が、いろんなSNSを使って遠隔で面白いことをやろうとしてzoomなどで動画を制作しているようですが、でも、ぼくには、そんなもののどれよりも、あなたが森にこもってやっている動画が1番興味深く、面白く、しっくり来るのです。

もちろんあなたの行動には、家に籠もってなどいたくないからという、あなた一流の反発心が根底にありはするのでしょうが、

でも、どうせこもるなら家ではなく森に引きこもろうというあなたの発想の順番は、既に新作で森に水曜どうでしょうハウスを完成させているから森に入るという、とても自然な流れであり、

なんならこの際、その小屋に実際にあなたが住むならば、あの小屋の価値も高めることになるだろう、という、あなた流の気づきもあって、

よし、じゃあ、あの小屋で野鳥を観察しながら暮らしてみようと思い立ち、あの動画を撮り始めたのでしょうが、

このような無理のない流れの中で動画を撮り進めていくことだけが、その後で生じて行く物語をコロナ騒動の渦中での静寂という非常に深いものにしていくのだとぼくは思いました。

そしてこれこそ紛れもなく、これまでの水曜どうでしょうの進め方そのものであったなと思います。

そんなあなたが、森で1人きりで暮らし始める動画を、このコロナ騒動の時代に見ることは、あたかも無人島に漂着した孤独のロビンソンクルーソーが、空き瓶に託して海に放った手紙を遠い国に暮らす私や多くの人々が距離や時間の隔たりを乗り越えて、偶然に浜辺で拾って読むような、そんな1対1の感覚を与えてくれる不思議な時間を体験させてくれるのです。

つまり、この、森の動画を見る者は、この動画は私だけに向けて送られてきた動画だと思えてしまえるということです。

その感覚を与えるのは、あなたが1人きりで森で暮らし、あなた以外の人間が誰も登場してこないから。
森にはあなたしか人間はおらず、そんなあなたは夜更の小屋で孤独に語る、でも、そんな孤独な森の生活が、あなたをコロナ禍から安全に遠く離し、あなたは、あなたの好きな野鳥たちと濃密にコミュニケーションをとろうと日々チャレンジを展開させる。

そうやって鳥を餌台に呼び寄せるという作業の中で過ぎてゆく日々の時間の折り節に、あなたは、ぽつりぽつりとコロナ騒動について思うところを独り言のように話したりもする。

そんな時間の中であなたの発言を聞くとき、見る者は、今がコロナ禍の時代であることをちゃんと受け取り、でも同時に、あなたが楽しそうに生きていることをも目撃する、そのことから、2つの時間は地続きなのだという事実も受け取るから、見る者は励まされるのだと思います。

なにより私が感心したのは、今は"立ち止まっている時なんだ"ということを、あなたが自覚的に動画の中で語っていたことです。

"今は人類が初めて停滞するときなのだ"と明確に自覚し発信していたのは、この時代、あなただけだったと思って、ぼくはすこぶる感心したのです。

それは森の中だから、なし得たことだったかもしれません。
あなたは、直感で思いつき、森へ分け入り、そこで、"そこがベストの立ち位置だった"ことに気づいた。
あなたはそんなふうに、いつも言葉の前に、行動そのものが深く思想的なのです。

ーー嬉野雅道



7月1日の日誌↓↓
オンライン、オフラインの申込開始は明日(7月4日)お昼12時30分。

嬉野です。

みなさまご存知のことと思うのですが、緊急事態宣言の下、藤村さんはたった一人で赤平の森にこもり、「人と接触しない動画コンテンツ」をつくり続けていました。

長い長い水曜どうでしょうハウスでのキャンプから帰還された藤村さんが、

「ちょっとさあ、野鳥観察を終えての報告会をしたいんだよね」
「これからの創作や商売のこととか、ちょっとアカデミックな雰囲気でさ」

と話されまして、以下のようなイベントをオンラインとオフラインで久しぶりに開催することとなりました。

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「水曜どうでしょうハウスにこもって考えたこと。」

論題:水曜どうでしょうハウス周辺における野鳥の生態〜2ヵ月間の実地調査より〜

登壇:藤村忠寿、嬉野雅道

日時:7月11日(土)14:45開演

於:江戸川区総合文化センター小ホール(東京)

詳細、お申し込み:コチラをクリック
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いままでのように創作ができなくなった状況で、いろんな人が、いろんなSNSを使って遠隔で面白いことをやろうとしてzoomなどで動画を制作しているようですが、でも、ぼくには、そんなもののどれよりも、藤村さんが森にこもってやっている野鳥観察の動画が1番興味深く、面白く、しっくり来たのです。

藤村さんが、コロナ騒動の中でどんなことを考え、どんなことを発見したのか。
どんな野鳥とどんなふうに心を通わせたのか。

そんなところを聞く会となるかと思います。

会場は、私の還暦イベントをいたしました公共施設の小ホールで十分にディスタンスをとって、通常の収容人数より大幅に少ない人数しか会場には入っていただけませんが、イベントの模様を収録し、イベント後、自由なタイミングで視聴できる動画チケットも合わせてご用意します。動画のみが1500円、客席観覧が2800円、動画と客席観覧のセットが3800円です。

発売開始は来たる7月4日(土)お昼12:30。

お申し込みと詳細は以下のリンクからお進みください。

コチラをクリック

皆様とお久しぶりにお会いできることを楽しみにしております。

(さて、ところでこのサイトでは、さまざまに散らばってしまっております藤村・嬉野の活動を、わかりやすく集約していこうと思っております。水曜どうでしょうハウスほど時間をかけて建設してはいかないものの、まだ工事中です。少しずつ完成していくこのサイトも、以後お見知りおきください。)

D陣プロフィール

藤村忠寿(ふじむら ただひさ)Twitter
1965年生まれ、愛知県出身。愛称は「藤やん」。
90年に北海道テレビ放送に入社。
東京支社の編成業務部を経て、95年に本社の制作部に異動。
96年にチーフディレクターとして『水曜どうでしょう』を立ち上げる。番組にはナレーターとしても登場。
大泉洋主演『歓喜の歌』、安田顕主演『ミエルヒ』(ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、文化庁芸術祭賞 テレビ・ドラマ部門優秀賞)など多数のドラマを演出。2019年日本民間放送連盟賞テレビ部門グランプリとなった『チャンネルはそのまま!』では、演出のほか、小倉虎也役で出演している。
ほか、役者としての出演作に映画『猫は抱くもの』(犬童一心監督)、舞台『リ・リ・リストラ』(鈴井貴之演出)など多数。
著作に『けもの道』(KADOKAWA)、『笑ってる場合かヒゲ 水曜どうでしょう的思考』(朝日新聞出版)、嬉野雅道との共著に『人生に悩む人よ 藤やん・うれしーの悩むだけ損!』(KADOKAWA)、『腹を割って話した』(イースト・プレス)『仕事論』(総合法令出版)など。
嬉野雅道(うれしの まさみち)Twitter
1959年生まれ。佐賀県出身。愛称は「うれしー」。
『水曜どうでしょう』カメラ担当ディレクター。大泉洋主演『歓喜の歌』ではプロデューサーを務める。安田顕主演『ミエルヒ』では企画、プロデューサーを担当。同ドラマはギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、文化庁芸術祭賞 テレビ・ドラマ部門優秀賞など多くの賞を受賞した。HTB開局50周年ドラマ『チャンネルはそのまま!』ではプロデューサーを務めた。
著書に『ひらあやまり』(角川文庫)『ぬかよろこび』(KADOKAWA)、藤村忠寿との共著に『仕事論』(総合法令出版)など

このサイトについて

(現在のサイトは仮設です。2020年8月頃を目処に本オープンの予定です。)

HTBさん黙認のYouTubeチャンネル「藤やんうれしーの水曜どうでそうTV」など、サラリーマンでありながらサラリーマンでないディレクター陣の活動をまとめていきます。

公式が城だとするなら、ここは旅先の本陣。
泊まれなかった一夜を明かすためのキャンプ地です。

水曜どうでしょうの居城「公式サイト」とともに、各自の持ち場からお集まりください。
藤村・嬉野が日々、読み物を更新し、皆様をお待ちしております。