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藤村でございます。
日誌です。

水曜どうでしょうハウスの冬公開が終わりました。

私は初日と最終日に行きました。どえらい寒かったけど、楽しかったですね。

初日は参加者全員でハウスまでの道を雪かきして、道幅を広げてね。

そしてハウスの雪を降ろして。

こんな作業をスタッフでやろうと思ったら、大変な労力ですよ。

でもこれを、お客さんに「雪かき体験」と称してイベントにしてしまえば、スタッフの労力はぐっと減り、お客さんにも達成感が生まれる。一挙両得なんだけど、こんなことほとんどの会社はやらない。

というか、できない。

明らかに作為を感じる「雪かき体験」なるものになぜ金を払わねばならぬのか、んなのおかしいだろ!と、普通のお客さんは思うわけで。

でもウチのお客さんは違う。

「案外楽しそうではないか」と、積極的に参加してくる。

お客さんにそう思わせるには、相当な時間をかけたお互いのコミュニケーションが必要で、実はとても手間がかかることだ。そしてなにより、スタッフの人格が問われる。誰にでもできることじゃない。

であれば、自分たちで雪かきをしてしまった方が手っ取り早いし、なにより「仕事をやった感」がある。

人格を問われることもなく、とりあえず早く仕事を済ませればいいわけで、あとは上司や部下の働きぶりに文句を言い、イベントの運営に文句を言い、「来年はもうちょっと考えたほうがいいですね」などと、したり顔で会議で発言して、来年は中止の方向に持っていく。

そういうのが、だいたいの流れ。

でもウチは違う。どえらい寒いけど、みんな楽しくやっている。

ソリ滑り、焚き火…まぁやることと言ったらそんなものだけど、なんだか楽しい。

真冬の赤平の森の中に、突然現れた桃源郷のような場所でした。

(2024年1月22日 藤村忠寿)

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