Facebook Facebook Twitter Instagram Youtube 藤村忠寿 嬉野雅道 星アイコン 入居者募集中

【お願い】藤村Dへの「お手紙」を募集しています

 

水どうD陣自費出版本第3弾!
水曜どうでしょう最新作2023について語り尽くし!
好評予約受付中!

 

 

 -----------------✂︎------------------

シャープさんとヤンデル先生の相談室
〜ただまぁ、打つ手はないです〜

第15回

 

「公式」の先駆・シャープさんと、つぶやく病理医・ヤンデル先生が!

悩みを聞くだけ聞いて解決しない相談室を架空のアパート「どうで荘」で開設。

入居者からの「相談」に、各自の持ち場から答えていただきます。


毎月1度、どちらかお一人の回答を無料公開
もうお一人の回答や過去のアーカイブは「どうで荘」入居者向けに掲示します。

今月はシャープさんの回答を無料掲載いたします!

 

ヤンデル先生の回答や、これまでのアーカイブは「どうで荘」の入居者限定ページにて公開しております! 

☆現在、お悩みを大募集中!☆

お悩みはこちらからお寄せください

---------------------------------------------------------------

 

足の爪を切ることを日々の糧にしています。しかしながらあまり訴えてくれる患者さんがいなくて、自分の職業に必要性があるのか、存続の危機を迎えそうです。どうか足の悩みを気軽に打ち明けていただくにはどのようなアプローチがありますでしょうか?お教えいただければ幸いです。

PN: 碁盤街のマリー

 

どうで荘のみなさま、こんにちは。ご入居の方々におかれましては、それぞれの持ち場で日々あくせく働かれているでしょうから、とにもかくにもご健勝のこととお慶び申し上げます。私もそれなりにあくせく働いております。昔から私は、それが儲かるか儲からないかとは別のところで、他人の生業の話を聞くのが好きでした。知らない職業の話はいつも興味深いし、いつかみなさんの生業もお聞きしてみたいものです。

さて、今月のご相談です。私は一読してなんのことかわからず、相談文を繰り返し読んでようやく理解しました。これは「生業」のお悩みですね。相談者さんは生業が振るわず、シンプルに言うと、来客が振るわず、お悩みでいらっしゃる。つまるところ、相談者さんの生業をだれかに知ってもらうには、そして足の爪を他人に切ってもらうことを自分ゴトと認識してもらうにはどうすればよいか、という課題かと思われます。これはもう、広告とかPRと呼ばれる仕事の出番でしょう。ふだん私がネットを舞台に生業としていることにもつながります。

いきなりですが、相談者さんはこの課題について、すでに自力で解決策を編み出されています。それは「接触した人の興味をひく」ということです。その第一関門を相談文の冒頭でクリアされています。なぜなら私がいま、相談者さんの生業に少なからぬ興味を惹かれているからです。私は「足の爪を切ることを日々の糧にしています」という一文に、ガツンとやられてしまったのでしょう。

少なくとも私は、足の爪を切る「生業」を知りませんでした。思わず「爪 切る 職業」と検索したくらいです。そして私は、世の中に「フットケア」というサービスがあることを知りました。びっくりして、ますます興味がわきました。私と同じような人はたくさんいると思います。あなたの職業をまだ知らぬ人が、おそらく膨大にいる。そして知ると、新鮮に驚く。ここにまず、相談者さんと相談者さんの生業には広大な可能性があると思います。

知った時に驚きを感じてもらうには、まず「知らなかった事実」を強烈に印象付ける必要があります。言い換えれば、知ってもらうための端緒に立つには、出会い頭のインパクトが動力として必要です。ここでは「足の爪を切ることを日々の糧にしています」という自己紹介こそがそれでしょう。名刺でもチラシでもサイトでも、その自己紹介をキャッチコピーにすれば、相手の脳内には「なにそれ?」と知らなかった事実が立ち上がり、相談者さんの生業への認知は増えていくにちがいありません。

もちろん、課題はそこでクリアとはいきません。関門はさらに続きます。知って驚き興味を持ったとしても、行動を起こすまでには深い深い谷があります。爪や足のケアを行うサービスの存在を知り、相談者さんの生業に深い興味を持ったとしても、お店へ足を運ぶにはまだまだハードルは高いでしょう。たとえ近隣に住む人であっても、ちょっと行ってみようと行動を促すのは容易ではありません。

次に鍵となるのが、私は「名前をつけること」だと思います。足の爪を切ってもらう行為、足の悩みをプロに相談する行為へ、名前をつけるのです。われわれは「そうすること」に名前がつくことで、行動のハードルはぐっと下がります。そして名前が普及するにつれ、名前の行為と社会との間にコンセンサスや信頼が育まれていく。そこでようやく、行動する人は加速度的に増えるのです。

町中華や街コン、あるいは婚活や推し活という名前と現象を例に思い浮かべれば、よくわかると思います。未知は名前がついてはじめて、その存在が前景化し、やっと人間は行動に移すのでしょう。ですから相談者さんは、あなたの生業に名前をつけなければいけません。あなたは自分のお店の名前をアピールする前に、あなたに足の悩みを相談し、あなたに足の爪を切ってもらう行為に名前をつけ、名前の普及にコツコツと勤しむ必要があると、私は考えます。

それは商売としてどこか遠回りに感じられるかもしれません。しかし、知られていない行為を生業として持続させるには、案外と大切な活動だと思います。おそらく冷凍庫や洗濯機だって、それが普及する前の黎明期には、食材を冷凍保存する行為や衣類を機械で洗う行為に、「名前をつけて」「名前を普及させる」ことを必死に行ってきたはずですから。

たとえば、あなたに足の悩みを相談し、あなたに足の爪を切ってもらう行為を、歌に乗せるのもいいかもしれません。相談者さんのお名前を見るうちに、フットケアの歌が聞こえてきました。それでは聞いてください。

『碁盤街のマリーへ』

碁盤街へ行ったならば マリーの家へ行き
どんな足をしているのか 見て来てほしい
碁盤街は古い町で 昔から足や爪で
きっと悩んでいると思う たずねてほしい

マリーという娘と 遠い足を思い
つらい悩みの足音を聞いた それだけが 気がかり


ただし、いくら多くの人がメロディを口ずさめるといって、こんな都合のいい宣伝が大衆の唇に乗るとは思えません。だれかに知ってもらって、自分ゴトとして認識してもらうのは、かように難しいものだと思います。私の生業もままならぬものです。ただまあ打つ手はありません。

---------------------------------------------------------------

ヤンデル先生のお悩みへの回答は、どうで荘の入居者限定で公開中です!

 

 

☆現在、入居者の皆様からのお悩みを大募集中!

お悩みはこちらからお寄せください

【回答者プロフィール】

山本隆博
@SHARP_JPの運営者。どうでしょうをサラリーマン目線で見直すのが好きです。

病理医ヤンデル/市原真(44)

好きなどうでしょうはユーコンです。

前回のお悩み相談室はこちら

 -----------------✂︎------------------

 

 

\寄合復活!みんなで乾杯!/

「藤やんとうれしー」の詳細はこちら

※「藤やんとうれしー」への入会は「どうで荘の入居」とは異なります。予めご了承ください。

6月18日(日)@東京都江戸川区 小松川区民館
水どうD陣×ラパルフェイベント第2弾開催!

アーカイブ配信チケットのお申し込みはコチラ

※会場での観覧チケットは完売いたしました。

※どうで荘入居者の方はアーカイブは見放題!ですのでアーカイブ配信チケットのご購入は不要です。

 

記事一覧に戻る