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7/27日誌(D陣日誌:藤村)

ワールドカップが終わった。

スペインが優勝したわけだけど、今回の日本代表には、これまでにない期待みたいなものがあった。

こっちはサッカーが好きだから、細かいニュースもいろいろ見ているわけですよ。そんな中で、まず第1戦がオランダだった。世界ランクで言えば相当上だし、昔だったら、というかちょっと前だったら、「まあ、オランダには負けるだろうな」「さすがに厳しいだろうな」と思っていたはずなんです。

でも今回は違った。

「いや、いけるだろう」と思った。なんなら「勝つんじゃないか」と思った。

それは日本だけが勝手に盛り上がっていたわけじゃなくて、YouTubeなんかで世界の予想を見ていても、「日本が勝つんじゃないか」「日本がグループリーグを1位突破するんじゃないか」みたいなことまで言われていた。

実際、そのくらいの実力はあるだろうなと思って見ていたら、先に点を取られたんだけど、最後は追いついて同点で終えた。オランダ戦の同点は、もう全然オッケーなわけです。

そして第2戦。

前回のワールドカップでは、第2戦でつまずいたわけです。ドイツとスペインに勝っておきながら、コスタリカに負けてしまった。日本は第2戦が弱い、みたいなことも言われていた。それは選手たちも当然わかっていたはずです。

そこでチュニジアに4対0でしょう。

「いや、この強さは本物だ」と思った。

そしてスウェーデンです。

スウェーデンは、ヨーロッパ予選で1勝もしていなかった。もちろん、いい選手はいるんだけど、下馬評ではそこまで高くなかった。でも最近は調子がいい、みたいな感じだった。

俺は勝つと思っていた。

だけど引き分けだった。

それでグループリーグ2位になった。この時に、俺の中ではちょっと、「そうか、やっぱりスウェーデンに引き分けか」というのがあった。まだ攻めきれていないな、という感じがあった。

2位になると、ブラジルと当たるわけです。

ブラジルと当たって、最終的には本当にギリギリのところで、アディショナルタイムの最後に決められて終わってしまった。

あのね、俺の中では、勝ってほしかったわけです。

その瞬間に、俺のワールドカップは本当に終わってしまった。

普通、ワールドカップって言えば、日本が負けたあとも、世界の強豪が本気で戦う試合が続々とあるわけです。サッカーそのものを楽しみに見ている人なら、「日本は負けたけど、じゃあブラジルもある、スペインもある、アルゼンチンもある、イングランドもいる」と、そうやって見続けるんだろうと思う。

でも俺は、一切見られなかった。

「ああ、俺ってやっぱり勝ちにこだわっていたんだな」と思った。

楽しみだ、楽しみだと言っていたくせに、結局、勝ちにこだわっていたんだなと。それがちょっとわかってしまった。

でも、俺の目はもう次に向かっているわけです。

もう4年後に向かっている。

だから俺はまだ決勝戦を見ていない。今年のワールドカップを総括できていない。でも、俺の目はもう次のワールドカップに向いている。

今度は勝ってくれよ。もっと積極的に行ってくれよ。

そんなことを、ずっと思っている。

勝ち負けにこだわるのは、よくないと思っているんです。モルックもそうだけど、ずっとそう思い続けている。

でも、やっぱり勝ちにこだわっちゃうんだなと。

それを、ちょっと反省している。

俺らのモルックの世界大会が8月にあるわけです。フィンランドでね。本当は、勝ち負けじゃなくて、いいゲームをしようという方向に、自分の心が少しでも行けたらいいなと思っている。

多分、行けないと思うけど。

やっぱり、今は勝ちにこだわっているんだよな。俺は、口と心が全然違う。

口では「勝ちにこだわるなんて、スポーツを見る観客としては最低だ」なんて言っているのに、自分が一番こだわっているところがあるんだなと思った。

ただ、日本は今回の大会で、間違いなく世界一を争える要素を見せたと思う。

フォワードの選手が前線から守備に献身的に参加する。チーム全体でバックアップをする。チームワークという意味で言うと、俺は日本は世界一だと思った。

つまり、日本代表には「世界一の要因」があるということが、もうわかったわけです。それは大きな強みだと思う。

この前、ベガルタ仙台のイベントに行ったんです。ケミカルリサイクルのアンバサダーをやっているから、その流れでサッカーの話になった。

Jリーグというのは、言うなれば、日本のサッカーの根本を支えている場所です。今、日本の選手たちはどんどん海外に出て行っているけれど、その土台にあるのは、やっぱり日本のプロリーグであるJリーグなわけです。

だから俺は、Jリーグのチームには、それぞれもっと特色を作ってほしいと思っている。

サッカーを見る楽しさを、観客に与えるためにね。

みんな勝ちにこだわりすぎているんじゃないかと思うんです。

それはベガルタ仙台の人にも言ったんだけど、勝ち負けだけじゃなくて、俺らが応援したくなるような特色がほしい。

今のサッカーは、攻撃が主流になっている。もちろん、その方が見ていて面白いというのはあるのかもしれない。でも、たとえばベガルタは「毎試合0対0が最良だ」と決めてしまう。とにかく守備のすごい人をスカウトして、守備がめちゃくちゃ強いチームにする。

そういう偏ったチームがあってもいいと思うんです。

攻撃はもう、前田大然みたいな足の速い人を1人だけ置いておく。あとは全員守備。そんな極端なサッカーをするチームがあってもいい。

それが、日本全体のサッカーの底上げになるんじゃないかと思うわけです。

一方で、攻撃に特化したチームがあってもいい。

そうやってJリーグのそれぞれのチームに特色が出てくると、サッカーを見る側も、もっと面白くなるんじゃないか。サッカーというものの見方が、少し変わるんじゃないか。

ワールドカップを終えて、最近そんなことを考えている。

もう俺の目は、4年後に向いている。

その4年間で、Jリーグにもいろんなことを試してほしい。

そういう気持ちです。

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