4/14日誌(D陣日誌:嬉野)
嬉野です。
いつの頃からかニコニコ動画で「水曜どうでしょう」を深掘りしています。
深掘りする企画名と、その企画の第何夜について深掘りするのかはクジて決めてます。
そうすると、運任せになるのでとくに名シーンなんか無いような回だったりするのですが、これが意外なことにかえって話が深まったりするのです。
なにしろ「水曜どうでしょう」は30年もやってる番組ですから、我々としても順を追って思い出を紐解くには困難なほど年月は経ってしまっているのです。
ところが、私や藤村さんも視聴者の皆さんのコメントに刺激されたりして、銘々で不意に思い出すことがあったりして、そのとき連鎖反応で意外な記憶が蘇ったりもして、「水曜どうでしょう」には裏話なんか無いと思っていたのに、今明かされる裏事情があったりして、30年が経過した今もまだ解釈が深まり私らも興奮するのです。
そんなニコニコのスタジオで、我々二人が座っております抜けにね。
一幅の掛け軸がかかっておりまして。
そのお軸に毎回どうでしょうのセリフが書かれるのですが、この文字がイイ。
「ソックスは あります」
「これではブンブンで切れてしまう」
「オフィスキュー棟」
「能取湖荘」
「このテレビの横暴といいますか」
と、どれも番組の名セリフとしては周知されたものではありませんが、でも、どれにも味がある。
そしてこのセリフに、味があるなぁと思わせてくれるのが、うちの横山清正くんがしたためております掛け軸の書ですね。
これが実に乱暴な字なのですが、妙に勢いがある。
いや、勢いではないかもしれない。弾けてるというわけでもないかもしれない。なんか、分かりませんが絶妙にバランスしているのです。
清正くんの字が何よりイイのが、上手く書こうという欲がまったく見えないことです。それがイイ。でも、だったらいったいどういう気持ちで紙に向かっているか。それも読めない。謎です。
謎ですが、でも毎回「今日はどんなセリフが書かれているのだろうか」と楽しみになるのです。
掛け軸という日本古来の端正な風情の枠の中で、「水曜どうでしょう」という嘘のない番組で、思わず突発的に口をついて出たセリフが、清正くんの奇跡的な無欲さに祝福された酷い字に纏められて、一幅の掛け軸のなかで奇跡的なバランスにたどり着いているのです。
これもまた才能。
気になる方はぜひ、ニコニコをご覧になってくださいませ。
以上、祭も近いですよ〜


