嬉野です。昨夜は、札幌の某ライブハウスで、とある大物俳優との撮影がありまして。心配そうにやって来た大物俳優も帰る頃には晴れやかな笑顔で車に乗って去って行きました。
で、一夜明けた本日の札幌は朝から快晴で☀️たいそう気持ちがよかった。えぇ日誌です。
私、出張中は毎朝我が家に電話するんですけど、そのときにね、14歳になる我が家の愛犬がね、布団の上で寝小便垂れて、うちの奥さんが「洗濯に追われて大変なのよ!」という話を聞かされることが多くなりましてね。
まったくもって犬も私も高齢化してますからね、寝小便も垂れるようになる。幸い私はまだ垂れておりませんよ。しかしながら犬は垂れている。ところが、それが粗相なのか、確信犯的に1日構ってもらえなかった不満からの嫌がらせであるのかが判然としないところがある。しかし、何しろ14歳。老化していることは事実でね。耳も遠くなっちゃって。うるさく吠えまくってたピンポンと鳴る呼び鈴にも反応しなくなって、それはそれで静かでいいんですけど、うっかり背後からヒョイと犬を持ち上げようとすると、今までのように気配がしないらしくとても犬は驚くんですね。それで一昨日手を噛まれましてね。痛いわけです。でもその噛み方にもちょっとは遠慮の跡が見える。前歯で遠慮がちにおちょぼ口で噛む。おちょぼ口で噛むとはいえ痛いわけです。そしてね、手も痛いけどショックで心も痛いわけです。仲良しだと思っていたのに違ったの?という寂しさがある。とはいえ、それでも長生きしてくれれば嬉しい。まぁ。今のところやたら元気なんですけどね。とにかく毎日腹を空かせてますから美味しそうによく食べます。
しかし、そこにもボケ老人の影を見ないでもない。食べたのに「食べてない」と主張されますお年寄り的なことなのかもしれない。今だって私の膝の上で寛いでいますが、はたして私に懐いているんだか、たんに私をソファーだと思っているのか、その辺りが判然としないところがある。
さて、先日もここに書きましたがね。今月の6日に、私が連載しております集英社の雑誌「KOTOBA」の冬号が発売されます。
みなさんは、ご自分の家族の何代前まで遡ったお話をお持ちですかしらねぇ。私は父が亡くなる直前に父から我が家に伝わる昔話を聞き出しまして、そこで私の実家がどうしてお寺さんになったのかの話に行き当たりましてね。その話に驚くやらあっけに取られるやらだったものですから、その話を今回の連載に書いたわけです。
私の4代前のひいひいお祖父さんから話が始まる因縁話めいたものなのですが。でも、おそらくね、娯楽のなかった時代には、先祖の苦労話だって小説みたいにその家に語り継がれていたのかもしれませんよね。実際、面白いんですよね、不便で貧しかった昔の日本の庶民の普通の暮らしの中で生きてた人のお話というのは。普通に生きてただけの人たちなのに、物語の登場人物として聞き応えのある振る舞いをするんですよね。感心します。
それを思えば、この先また日本が貧乏になったって、社会が不便になったって、生活は大変にはなるんだろうけど、その分、誰かに話したくなるような面白い話もたくさん生まれるのかもしれない。そう考えるとね、とにかく平和でありさえすれば、そこは人間、どんな時代になってもなんとか面白おかしく生きようとするんだろうなと思うわけです。ということで、ひととおり宣伝もさせていただいて、本日の日誌は終わりです。
そうそう😊今週末は所沢でイベントです。東京は20℃なんていう12月とも思えない気温になるって予報ですからお出かけにはちょうど良いんじゃないでしょうか。どうぞ、どんどこ所沢へおいでくださいませ〜。嬉野でした〜〜。