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【お願い】藤村Dへの「お手紙」を募集しています

 

藤村でございます。

日誌でございます。

現在11月5日日曜日の夜9時を回ったところでございます。

私は今、ひとりで瀬戸内に浮かぶ島で夜を過ごしております。

実は数年前から読売テレビの西田二郎と「未来のテレビを考える会」という法人会社の代表理事をつとめておりまして、系列を越えたテレビマンたちのつながりを作ろうと目論んでおります。

そんな中で昨年、二郎から突然、

「藤やん、未来のテレビを考える会の別荘を買ったで」

と、連絡が入りました。

「は?別荘?」

と、聞けば二郎曰く

「おれら作り手が自由に羽を伸ばせるような、そんな拠点を作りたかったんや」と。

オフィスとかではなく、会議をする場でもなく、ただ自然の中でボーっとできるような場所が、テレビの作り手には必要だと。

確かに、私にとってのそれは赤平のどうでしょうハウスであり、コロナ禍でひとりそこで過ごし、やがてHTBのメンツが集まるようになり、オフィスで暗い顔をしていたみんなが楽しげに働き出し、焚き火を囲んで語り合い、「ここキャン」も立案されていった。

「たまたまな、素晴らしい物件を見つけてしもうたんよ」

「どこにあるの?」

「瀬戸内の島」

「島!」

それは瀬戸内海に浮かぶ島にある、60坪ほどの狭い土地で、そこにアメリカ製のトレーラーハウスが置かれているだけの別荘地。

「いくらしたの?」

「それが300万ぐらいやねん」

「安っ!」

「せやろ?でもな、目の前が小さな入江で、場所は最高やねん」

それから二郎は仲間を集めて島に通い、古いトレーラーハウスの改修を進めていったと。まさに我々の赤平と同じ。

そして先日、

「ようやくいい感じに仕上がってきたんで藤やん、いつでも自由に使ってええで」

「それは楽しみだな」

「あとな、船舶免許を取ってほしいねん」

「なんで?」

「船も買うたんよ」

「は⁉︎」

たまたま安いモーターボートを見つけて、なんとなくマリーナに見に行ったら、まんまと乗せられてしまって

「買うてしもうたんよ」と。

「え?いくら?」

「190万」

「いやもう、高いのか安いのかよくわからん」

でも船の写真を見せてもらったら、これが想像以上に立派で

「これはすごいな!」

「せやろ?おれはもう免許取って何回か練習もしたから、藤やん、おれらの船で島に行こう!」

と、いうことで今回、いよいよ二郎の運転するモーターボートで島にやってきたのでした。

でも、一般的に思い描く「別荘」とはちょっと違って、それは海辺のプライベートなオートキャンプサイトのようで、言ってみれば「海のどうでしょうハウス」みたいなイメージの、こじんまりとしたもので。

でもそこには、なんだか自由があって、なにより、自分たちの操縦する船で、自分たちのプライベートな場所に行く、その行為は未体験で、心が躍るもので。

島に着いたら、

「今日はこれをせなあかんねん」

と、船着場(というか、ただフロートが浮かんでるだけの簡易的なもの)を補修し、そして二郎はモーターボートを駆って、夕暮れの瀬戸内海を颯爽と帰っていきました。

で、私はひとりで島に残り、今こうして波の音を聞きながらゆっくりワインを飲みつつ、夜をすごしているのであります。

この模様は、「どうでそうTV」でそのうち公開いたしますので、是非ご覧ください。

で、こっからは翌朝のことです。

目が覚めたら、海は大荒れ、瀬戸内が自然の猛威を奮っております。

庭に建ててあったタープが吹き飛んでおりますので、この雨の中、私はこれからタープを改修し、建て直してまいります。

いいね、自然は容赦なくて。

で、こっからはついさっきのことです。

午後1時の定期船で帰ろうと思いまして、ものすごいアップダウンの激しい山道をですね、30分かけて港に行ったらですね、

今日は全便欠航でした。

うっそーん!

と、嘆きながらまた山道を引き返して、トレーラーハウスに帰ってきました。

藤村、本日も島にいっぱーく!

 

(2023年11月6日 藤村忠寿)
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