藤村です。
日誌です。
仙台からスタートしたキャラバン。
埼玉県新座市、神奈川県南足柄市、湘南茅ヶ崎、山梨県身延町、そして長野県豊丘村と、6会場が終了しました。
暑さにはまいっておりますが、しかし、楽しいですよね。ホント楽しい。
だって世界中を見渡したってこんなイベントは存在しないですもん。
普段は全く違う仕事をしているテレビ局スタッフ総勢20名がテントを積んで北海道を出発し、全国各地を走り回る。
朝8時ごろからテントを立てて売り場を作り、ステージを作り、10時にはイベントがスタート。
午後4時過ぎに撤収が始まり1時間少々で撤収完了、汗だくのまま各自車両に乗り込み次の目的地に向けて夜の高速をひた走る。
集客は一会場あたり数千人規模。
地元の飲食店が出店して、そのレベルの高さはグルメフェスのよう。
そして、アーティストたちが無料のライブを繰り広げる。
これをおよそ20日かけて全国11会場で開催する。
2日に一回の割合ですよ。
こんなこと、たった20人のスタッフで、それもイベント屋のプロではないスタッフでやるなんて無謀なことです。というか、到底不可能なことです。
でも、それができてしまっている。それも、やけに楽しくやってしまっている。
奇跡ですよ。でも、できちゃうんですよ。
それを可能にしてくれているのが、みなさんです。
客のプロ、どうでしょう藩士のみなさんですよ。
私は今回のキャラバン全体会議の冒頭でHTBスタッフにひとつだけこう言いました。
「我々スタッフが一番楽しそうにキャラバンに参加すること。絶対にこれを仕事だと思わないこと」
この精神を、ボランティアのみなさんがまさに実践してくれていて、楽しそうに汗をかいてくれる。スタッフもその姿を見て楽しくなる。
アーティストもそんな雰囲気に押されるようにホントに楽しそうに歌ってくれる。店長やら吉田やらスタッフが飛び入りでステージに参加する。最後は自然発生的に生まれたキャラバン音頭保存会のみなさまが賑々しく踊りで盛り上げる。
ステージと客席、スタッフと客、この境目がほとんどないんです。
これが、このキャラバンという奇跡のイベントの根底にあるものです。
お客さん自身がキャラバンを盛り上げようと積極的で、スタッフはお客さんのように楽しもうとしている。これが、奇跡を起こしている一番の要因です。
各地でバイトを雇って会場の設営をつつがなく指揮し、人気アーティストを招聘してステージを盛り上げてもらい、地元自治体のおえらいさんに挨拶をして帰る。
これが普通のイベント運営です。でも、このイベントに奇跡が起きるわけがないことはわかりますよね。楽しそうじゃないことはわかりますよね。
キャラバンは「出演者とスタッフの境目がない水曜どうでしょう軍団と同じ構造」なんです。だから奇跡が起きるんです。
みなさんはキャラバンで汗をかきながら、とんでもない田舎に足を運びながら、美味いものを食いながら、手をたたいて歌い、笑いながら、まさに水曜どうでしょうを体現しているんです。
だからみんなやめられないんですよね。だって、普通の人には絶対に理解できない楽しさを経験してしまったんだから。
そして、「あ、無謀だと思ったけど案外楽しくできちゃうじゃん」ということを実感してしまったのだから。
さあ、そんなキャラバンも早くも半分が終わりました。
残り、ひとつひとつ、奇跡を実感しながら楽しんでいきましょう。