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嬉野です。日誌です。

先週、登別で、ようやく今年の「ここキャン」が終わり「ここキャンロス」の皆さんも多いとの話を聞きますが、そんな中、今度は「水曜どうでしょうキャラバン」の開催が近くなって参りましたので、うちの店長をはじめ我がコンテンツ事業室スタッフ各位は現在それぞれ公私共に準備に追われて多忙となっておるようです。

そのような中、おとといですが、わたくしHTBへ顔を出しまして店長の席の横に座って「今年のキャラバンの日程表をデータでオレのスマホに送ってよ」と話しておりましたら、私の正面が「Y字バランスの吉田くん」の席で、そしたら吉田くんが私に「嬉野さんのツンツンコーヒーを飲みまして」「おや」「大変美味しかったです」と言い出すもんですから会話が始まりましてね。

「あれ?吉田くんって浅煎り好きだったっけ?」「はい」「だったら次はさぁ吉田くん。浅煎りの豆を買ってさぁ、氷をいっぱい使って急冷でアイスコーヒーにして飲むと夏はさらに美味いよ」「なるほど」「でもね。そこは勿論ポテンシャルのあるコーヒー豆じゃないとダメよ。オレが商ってるようなね」「はい」「それに豆のままで買ったらさぁ、焙煎日から2ヶ月はかるく味は保つよ。3ヶ月だっていける。いや、さらに言えばね、むしろ焙煎日から1ヶ月くらい経ってからが美味いのよ」「え?そうなんですか?」「そう。焙煎日から1週間とか10日くらいだとね、オレら素人には味の抽出は上手くコントロールできないから、浅煎りだと、どうしたって酸だけが強く出たり、深煎りなら苦味しか出なかったりなんだよ。だから、それでオレも今年のここキャンでは不本意な味に終わったわけよ。でもね、不思議なことに焙煎日から1ヶ月ほど経つと浅煎りも深煎りも酸や苦味の他に甘味やら旨味やらがすんなり出るようになってオレらが淹れても複雑で美味い味になるのよ」「そうなんですか?」「そう。やっぱり焼かれてすぐだと豆もしばらくはイラつくんじゃない?」「豆がですか?」「いや、分かんないけどね」「はぁ」「でも、ない話じゃないよね」「はい」「でも、これもポテンシャルのあるコーヒー豆なら、ということよ」「あ、はい」「だから、でもそれが1ヶ月くらい過ぎるとね、豆もちょっと気分が落ち着いてくるんじゃない?そしたら豆としてもイラついて意地悪だった自分を恥じるんじゃない?それで心を入れ替えて甘味や旨味を素直に出してくれるようになる」「真実の話、ではないんですよね?」「勿論」「ですよね」「でも、当たらずとも遠からずだとオレは思うよね」「なるほど」「だから焙煎日から1ヶ月ほど経ったコーヒー豆をだね」「はい」「21g取り出して挽いて粉にするわけだ」「はい」「それに対して投入するお湯の量は350cc。これがコーヒー豆とお湯の対比量だよ」「あ、そうなんですか」「おおつかみで考えた場合、豆の16倍くらいがお湯の量と考えれば良いわけだよ」「なるほど」「で、これを今年みたいなクソ暑い夏の日に急冷でアイスコーヒーにする場合は、まず21gのコーヒー豆に対して、投入するお湯が150cc。そして急冷するために用意する氷が150g、これは結構な量だよ。そして冷蔵庫で冷やした冷水が50ccとなるわけ。これで、お湯と氷と冷水を足したらこれも350ccになるという勘定ね」「なるほど」「まず、ドリッパーに紙フィルターをセットして粉に挽いた浅煎りのコーヒー豆を21g入れる。それを350ccほどの容量のあるサーバーの上に置くわけだ。そしてそこへ注いでゆくお湯の量を適宜測りたいからそれらは秤の上に載せた状態でないといけない。載せたらゼロリセットする。そして、タイマーを走らせて、そしたらまずお湯40ccだけを粉へ手早く注ぐ。そそいだらお湯の溜まってるうちに小さなスプーンをそこへ突っ込んで手早く掻き混ぜて派手に撹拌するのよ。撹拌したらスプーンを抜いてタイマーが40秒になるまで蒸らし待つ。タイマーが40秒になったらお湯の第二投目をね、秤が150ccを指すまで注ぐ。注ぎ終えたら150gの氷の入るコップに氷を入れてそこへ50ccの冷水を加える。そのころサーバーにはもう熱々のコーヒーが落ちきってるから、ドリッパーを外して、サーバーの中に150gの氷と冷水50ccを手早く投下する。そこへ大きめのスプーンでも良いしお箸でも良いから突っ込んでとにかくサーバーの中で勢いよくクルクルと掻き回し続ける。そしたら氷もクルクル回ってサーバーを抑えてる手がすぐに冷たくなるほど冷えていくのが分かるから、もう充分に冷えたなと思ったところで、サーバーの中で冷えたコーヒーだけをグラスに注ぐんだよ」「冷えたコーヒーだけを」「そう。これで最高に美味い浅煎りの急冷アイスコーヒーが出来上るわけよ」「今度やってみようかなぁ」「札幌だったら丸美珈琲が地下歩行空間にあって、あそこでポテンシャルのある豆も買えるし美味い急冷のアイスコーヒーも淹れてくれるよ」「そうなんですか?」「今のレシピだって、全部、丸美珈琲のお兄ちゃんに根掘り葉掘り聞いて得た情報だもの」「丸美珈琲ならHTBからも近いですね」「そうなんだよ。あ、吉田くん。今から行こう」「あ、いや、え、今からですか」「善は急げだよ」「あ、はい。なるほど」「ほら、店長。行くぞ」「え?ぼくもですか」「丸美珈琲も浅煎りが美味いんだよ。ほら吉田くん急いで」「あ、行きますか」「店長もほら」「あ、メールを1通、出させてください」「メール?もう書いたの?文面」「いや」「じゃぁオレ書くか?」「いや」「なら、店長早くして」「分かりました」「ちょっと吉田くん、どこへ行くの?」「はい、ちょっとトイレに」「なら、出かける支度してから行って。トイレ前集合」「あ、はい」「店長、メール書けた?」「今、出します」「ようし行くかぁ」

2人は忙しそうでしたけど、私としては浅煎りの美味いアイスコーヒーが飲みたかったんで、付き合ってもらいましたね。それに、浅煎りのアイスコーヒーは美味しいのかしら?と懐疑的な人が多いですから、私としてはなんとか飲ませるところまで持ってゆきたい。でも、やっぱり美味しかったようで2人とも大いに満足しておりました。人生は体験。体験することこそ人生ですよ。そのあと時計台ビルまで足を伸ばして3人で釧路花丸さんで寿司を食いました。やはり回転寿司のクオリティーも札幌は最高ですね。握り10貫に茶碗蒸しに汁物までついてランチで¥1.500-ですよ。腹いっぱい過ぎて3人でHTBに戻りましたね。

ということで、私はようやく羽田空港に到着しました。暑い!しかし今日も無事に着陸できて本当に良かった。30分くらい遅れたようですけど、飛行機なんてのは無事に着陸してくれることこそが何より大事なことですから遅れなんて、なんの文句もなし!
それではみなさん、本日もよろしき日をお過ごしくださいませ〜〜。

(2023年8月20日 嬉野雅道)

 

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