嬉野です。
この前の金曜日。私の喉の辺りの皮膚が盛り上がっちゃって、赤く晴れて明らかに化膿しちゃってて、大きくなっていくからね、これはおそらく体液だか膿だかが中でどんどん溜まっててそれが内側から皮膚を外側へ圧迫しててそれで痛くなっちゃってるんだろうと思ってましたら、とうとう昨日の夜に皮膚が裂けちゃって、そこから血が出ちゃって膿も出ちゃってするもんですから、これは放って炎症をこじらせても損だから「皮膚科に行かなきゃなぁ」と思ったんですが、なにしろ出張中のことで、東京は昔住んでましたからそれなりには詳しいつもりでも皮膚科のことまでは分からない。
そんな時にインターネット検索というのは便利ですね。私のホテルは赤坂だったので「赤坂 皮膚科」でさっそく検索したらいろいろ出てきて。でも、そういえば明日はあいにく土曜日で、どこの皮膚科もやってないんですね。そしたらそんな中に銀座だったんですが土日もやってるところがあって。ただ、名前がちょっと「○○色なんちゃらクリニック」とかいうもんで、「え?○○いろ?これはなんか怪しい美容系?」と一旦は構えたんですが、とにかく土日もやってるのはそこしかないからネットで予約して、今朝、行ってきましたら、これが実に感じのいい私好みのクリニックで。
なんかね、受付の方もナースの方もドクターの方もみなさん女子だったんですが重々しいところがなくて、気を使いすぎる言葉遣いもなく、どこまでもざっくばらんで、どこかぶっきら棒にも聴こえるそのもの言いにかえって熟練を感じましてね。懸案の内容物も出してもらったら痛みも和らいで、そのあと抗生剤を1週間分処方してもらって、毎食後と就寝前に飲むように言われて、あれから毎日1日に4回も抗生剤を飲んでるんですけど、この抗生剤が私の喉の傷に効くだけでなく私の身体の内部にひょっとするとあったかもしれないいろんな炎症まで消炎させてしまったのか、そういえば病み上がり後に止まらなくなっていた私のしつこい咳が、いつの間にかすっかり出なくなってて。お陰でえらい楽でね。わたしゃもうすっかりハッピーなんです。
で、そのクリニックの帰り際に「まだしばらく出張なんですか? なんか異変あったらいつでも来てくださいね。うちは毎日やってますから」なんつって言ってもらったもんだから、なんだか友達できたみたいな気分で私はそのクリニックをあとにしたんです。でも、あんまりないですよね。病院行って「ここの人らと友だちになりたいなぁ」みたいに気にいるなんてことね。
でも、思えば、患者でもなかなかいないと思うんですよね。「あのう、なんかここってとっても良いクリニックですね。雰囲気が。いやもう感銘を受けました」なんて、そんなことをわざわざ診察室で言葉にして言い出すやつはね。でも、私はねぇ、何屋だろうと気に入ったら言っちゃってるんですよね「いやもうほんと、素晴らしいですね」って。きっと、これも私の病気みたいなもんなんでしょうね。思ってしまったらもう黙ってられないというね。本日はまぁ、そんなどーでもいい話でした。