嬉野です。昨日の滋賀県東近江市の水曜どうでしょうキャラバン会場に降り注いだ熱線は、もはや暑いのか痛いのかすら分からないほどの荒々しさで会場を暴れ回り、我々やアーティストやスタッフや、そして会場に訪れた来場者の面々を刺しまわり、全員、強烈な陽射しに焼かれ意識も朦朧となり、かつ大汗をかき、それでも医務室に送り込まれる者もなく無事に夕方4時には滋賀でのキャラバンは終了したのでした。
しかし、ホッとひと息ついたのも束の間、翌日であるところの本日も、朝から長野県豊丘村でキャラバンの開催を控えておりました我々は、東近江会場をすぐさま撤収するや、お見送りの皆様との別れを惜しみつつ、一路、長野県飯田市の宿へと向け移動を開始したのでした。このまさに、昨日の滋賀会場から連日となる本日の長野会場→そしてそこからはるばる高知会場へ向けての4日間を掛けた大移動こそは今年のキャラバンのダイハードな移動の山場と言えるでしょう。
高速道に上がってほどなく我々は養老サービスエリアに立ち寄り各自で手早く夜メシを済ませて乗車。バスは再び暗い夜の高速道をひた走るのでした。
でもねぇ。こういう慌ただしい移動も意外に悪くないんです。熱戦に焼かれ、ほてって疲れた身体。どこか高揚した気分。ドライバー任せの暗い夜の高速道を疾走する車窓の風景で気分をクールダウンさせ。広めのバス車内のそこここから聴こえる笑い声。話し声。あの雰囲気の中には移動サーカス団のようなボヘミアンな旅情がありましてね、悪くない。私はひとりイヤホーンを耳にあて、聴こえてくるちあきなおみの歌声に痺れ、しばし昭和な歌謡曲の連打連打で疲れた身体を癒すのでありました。
昨夜、飯田で高速道を降りるとき、遠くの夜空に、打ち上げられた花火が音もなく大輪の花を咲かせているのが見えて、一瞬、車内に「わぁー」というほころんだ声が上がりました。
一夜明けて飯田は快晴。陽射し強し。長野県豊丘村会場も暑くなりそうですが、おそらく今日が今年のキャラバンの暑い思い出の分水嶺になるのかもしれません。なんとなく秋の気配は、もうすぐそこに潜んでいるような予感がするのですよ。
そういえば今朝、札幌にて留守宅を守られる藤村さんの奥さんからLINEが来てましてね。読んでみると「今朝の北海道新聞に嬉野さんのステキなお写真とともに『思い出リゾート』の記事が載ってましたよ」と書いてある。そしてそのあとさらに「うちの藤村も嬉野さんも遺影には事欠きませんね」とありました😊なるほど。たしかに肖像権を放棄してネット上に散見される写真も含めれば、たしかに、我々は、いざというときの遺影にすら困らない身の上であるのだなと思いを新たにするのでありました。
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