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嬉野です。先日わたくし、HTBが主催するキャンプイベント「ここキャン北海道・八雲熊石青少年旅行村会場」を訪ねましたところ、これが思いの外良かった。いや、「ここキャン北海道」とても良かったですよ。

何より熊石会場は、お客さんの参加人数が少ない会場だっただけにお客さんよりHTBスタッフの方が目立つわけです。でも、その目立つ彼らが私の目に良きものとして映ったのが良かった。だってね、みんな銘々楽しそうだったのです。やっぱり大事なんですねぇ現場で人が楽しそうな顔をしているというのはね。周りの人の気分すら和らげる。

いや、もちろん彼らの実際は大変だと思いますよ。だって熊石は札幌からとっても遠いですからね。あの日も車で4時間以上かけて走って午前10時前に到着して13時からのチェックインに間に合うように設営を開始したわけですから彼らが札幌を出たのは午前6時前ですよ。となれば各人起床は4時でしょう。それは眠い。そこから車に乗って4時間以上座りっぱなし。これは疲れます。それでも彼らは会社で見かける彼らとはやはり違う表情をしていたのです。これが良かった。やっぱり環境というものに人間は変えられるんですね。それを改めて思いました。

私もこのところ出張が長引いて会社に行く機会もめっきり減りましたので彼らと顔を合わすこともない。でも、会社で見かける彼らの顔とは明らかに違う表情がそこにはあって、加えて私自身もまたキャンプ場という半自然な環境に身を置いていたわけですから私自身もまたあの環境に変えられていたのでしょうね。なので、ダブルな意味で彼らの表情が良い感じに見えたかも知れない。

中でも我がコンテンツ事業室の局長の中川さんが猛烈に生き生きと楽しそうに陣頭指揮をとっていたのが良くてね。キャンプ場で誰よりも嬉々として動いていてね。片付けもセッティングもやっている。あんなに動ける局長中々世間にいませんけど、中川さんは昔からあーでしたね。

「水曜どうでしょう」が始まる直前の「モザイクな夜V3」のころから中川さんはあんな感じで嬉々として動いてました(あの頃はディレクターでした)。膠着しがちなネタ会議でもアイデアが出ず膠着すると「よし!生!生!生でやるべ!したら編集いらないしすぐ終わる!」この一声で「生ねー!」と、あっという間に場は動き出して番組会議は生中継で番組を放送する企画に即決し、中川さんの場を突破する勢いと朗らかさで現場は動き出すという、実に頼りになる部隊長でしたね。昨日のことのように思い出します。その中川さんが、今回我々の所属するコン事の局長となり、「ここキャン北海道」にも率先して出張ってきて全会場を仕切ってくれてますからイベント現場にはたしかな安心感があります。

もちろん始めたばかりのイベントですから何もかもがまだ手探りの中でやってますよ。でもね。イベント進行も、ドラマ制作にも言えることですが、この手探りのときがすごく良いんですよね。まだ、あらゆるものがコントロール下に置かれていないときだけにスタッフもその分大変だけど、でとその分、自由なはずなんですよね。自分で現場に何が足りていないかを探しながら動いてますからね。自分本位で居られるんでしょうね。私は一番好きな状況です。なので、皆さんもぜひ、まだ手探りの「ここキャン北海道」を体験にお越しください。きっと楽しい北海道の夏の思い出が出来ると思いますよ。猛暑の夏も、ここ北海道だけは実に爽やかです。それでは皆様のお越しを、お待ちもうしております。

 

(2022年6月26日 嬉野雅道)
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