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【お願い】藤村Dへの「お手紙」を募集しています

新年、あけましておめでとうございます!
今年もどうで荘を何卒よろしくお願いいたします。

大家さんから新年のご挨拶をいただいておりますので、どうぞご覧ください!

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新年あけましておめでとうござりまする。

大家の藤村にござりまする。

本年は、なにがどうあれ、対人を求めたく思いますれば、年明け早々から早春まで演劇を致し、北海道の雪溶けますれば、毎月のキャンプイベント、どうでしょうハウス公開、そして道外へと足を伸ばしキャラバンと、秋深まるまで動き回る所存に御座いまする。

その間に、旅に出る機会も虎視眈々伺っておりますれば、みなのども!常に出陣の準備怠らず、日々精進されたし!

もうね、とにかく動きたいのよ、もういいかげん。

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謹賀新年
大家の嬉野です。さてもご入居の皆さまにおかれましては新年あけましておめでとうございます。皆さまの中には2022年のお正月をご実家に帰省されて迎えておられる方も多くおられることでしょう。元日の今日、札幌は真っ白に雪に覆われておりますが日本各地のお正月はいかがな雰囲気でありましょうかねぇ。こちらは札幌の我が家で静かな元日の朝を迎えております。

そして、めでたく正月とあいなりましたが、我が家は特にこれといって代わり映えなく😊年末に引き続き、この正月の三が日も夫婦2人と犬1匹とで朝昼晩と、ただただ仲良く食ったり飲んだりを繰り返すことが予想されております。だだ、本日はこれから夫婦2人で近場の日帰り温泉へ出向きまして初湯を頂いて来ようかという話になっております。

そうそう。今年の抱負ではありませんが😊我が家では、今年もまた雪解けの春4月ともなれば、女房は犬連れでバイクの旅へ出るわけですが、今年は、ぼくも久々に(10年ぶりに)女房の旅に同行しようかなと、実は密かに思っておる次第でございます。なんだか盛んに女房が誘ってくれるものですから、「そんなら久々に」とぼくも思えてきたのです。

「この頃は、もう、昔みたいに走らないんだよ」
「そうなの?」
「そう。ゆっくり走ってるの。1日の走行距離も短いよ」
「そりゃいいね」
「同じキャンプ場に連泊しても良いしさぁ」
 
女房がそんなに熱心に誘ってくれるときは素直にその誘いに乗った方が良いってことなんだろうなと思うところもありますので、今年は雪が溶けたら女房と犬一匹とぼくとで仲良く久々のバイク旅に出てみようかと思っています。まぁ、もちろん女房に最後まで同行すると3ヶ月コースになりますから、そりゃちょっと仕事にも支障をきたし過ぎますから、もうちょっと短めでね。

たしか、女房と最初にしたバイク旅が40日くらいでしたが、それでも実感としては1年分くらいの充実感がありました。あのときぼくは31歳で女房は25歳でした。

2人とも嘘みたいに若かったですねぇ。それでも本人のぼくは(^^)あれからさして年取った気がしちゃいないから。その厚かましさが人間ってものの素直な心情なんだなぁとも思います。

バイク旅は雨が降ってきたらカッパを着ないとずぶ濡れだし、気温が低けりゃとにかく寒いくて身体が震えます。だから道中にある温泉が素直に嬉しい。感謝感謝。湯の中で冷えた身体がじんわりじんわり温まりほぐれてゆくと、それだけでハッピーを感じる。

健康であるうちは人の幸福は素朴にお安くやって来るもんです。

バイクに乗ってるとお尻も痛くなりますし、腹筋も使いますし、腹も減る。眠くもなる。きっとバイクの旅は楽ばかりじゃないから、そのぶん記憶が鮮明で、そのぶん振り返ると懐かしい。懐かしさの方でもぼくのことを待ってくれている気がします。

「時代はどんどん変わってしまうなぁ」と、たとえ思っていてもバイクで日本地図をなぞるように北から南へ、東から西へと、野越え、山越え、谷越えて走っていますとね、「時間の流れがここだけ止まっているのかしらん」と思えてしまう町に迷い込みます。

30年前のバイク旅のときだって驚いた。だから、きっと今だって、「世の中はコロナ加速ですっかり21世紀になっちゃって、なんどかもう、わけがわからん」と、この頃は深刻に思っちゃてはいるけれど、実際にまた日本地図をなぞるように走ってみたら、「ここら辺りは完全に時間が止まってるんじゃないか」って思える長閑な町が、この21世紀にもやっぱりまだまだあるような気がします。そんな町を発見する旅も楽しいなって思うわけです。

ぼくら人間はいつもいつも、自分が生活してるテリトリーで見聞きする日々の狭い了見だけに囚われて、ネット情報やテレビ情報だけで「世界はこんなに変わってしまった」って思い込んでしまうところがあるような気がしますから、そんな気分から抜け出すためにも、この眼で今の日本を垣間見れたら、思い込みだけで人生を大きく損することからも逃れられるかもしれない。

きっと1人の人間も色んな顔を持ってるように、この国だって、知らない顔みたいなものが、きっとまだまだたくさんあるのは間違いがない。その知らない顔をこの眼で見届けに行くのには、やっぱりバイクの旅が適してる気がすると思えば、たしかに楽しみになってくるもんですね。

走るバイクの荷台から見える景色は昔と変わっているのか、いないのか。海沿いの道を走り、水を引いたばかりの水田が両脇に広がっている国道の道を走り、遠くには頂に雪を残した山が春色にけぶって見えてきて。流れ去る田の畔には季節の野花が咲き乱れていたりするでしょうか。

旅が始まって5日ほどするころ、人の気持ちは旅の方にほんの少しだけ慣れてきて、それから5日、また5日と、5日ごとに旅の次元の中にどんどん気持ちが入っていって。ふだんの暮らしの気分はその分どんどん抜け落ちてしまう。そしていつしか夫婦2人と犬一匹で旅してる方の非日常の時間が、日常に変わっていくような、あの気持ちの乗り替わって行く感じがワクワクする。そして、すっかり旅が日常になった頃に我が家に戻ると、なんか見慣れているはずのご近所の風景さえ全く違う場所に見えてしまって驚くという、あの感じがまたワクワクする。

人間は不思議ね。

みたいなことが体験できるのが今から楽しみになってくるのは、やっぱり昔とった杵柄でしょうか。ということなんで、今年は夫婦で旅に出かけてみようと密かに心に決めたところであります。

では皆様、迎えましたこの新しき2022年もまた、どうぞ変わらずご贔屓のほどを願いあげ奉ります。いざ、皆さま、年の初めの船出であります。平和で呑気な社会に舳先を向けて、共に漕ぎ出してまいりましょう。
今年も1年、我ら「どうで荘」の前途に幸あれかし。

大家のうれしの敬白
2022年 元旦

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