エアキャラバン目前(D陣日誌:藤村)
「バッタもん」って、まぁいわゆる「正規ではないニセもん的なモノ」なんですけど、私はかねがね「商魂逞しくてそれはそれで良し!」って、思っているんですよね。
だって、そもそも「水曜どうでしょう」自体が、バッタもんの気質で作ったものですから。
ヨドバシで買ってきたデジカメをヒョイと持って、渡航目的は「観光」と書いて、海外に行く。
飛行機内で「すいません、カメラを回されてますけど、テレビですか?」と聞かれて、嬉野さんが堂々と「いいえ」と答えてやり過ごす。
そうやって撮ってきたものが「水曜どうでしょう」という番組なんです。
キー局とは違って「どうせ北海道の番組なんて見てないだろ」という田舎モンの、それを特権として堂々と行使していたからこそ出来た番組なんです。
それがいつしか全国的に知られる番組となり、コンプライアンスなんていう横文字に従うような世の中になると、各方面から「アレは許可取ってんですか?」「そこはちゃんとやっとかないと問題になりますよ?」というご意見、ご忠告を頂戴するようになりました。
でも、私と嬉野さんは「ですよねぇ」と真顔で頷きつつも、受け流して悪びれないところに、この番組の生命線があると、我々は確信しているんです。
今や公式行事となった「キャラバン」も、元は同じ考えで、正規の「祭り」で売れ残ったもんを口八丁手八丁で売りつけてやろう、というやましい商魂から始まったものです。
とはいえ、グッズ販売を取り仕切っている野口店長が「売れ残り商品」と言ってしまってはお客さんに対してハクがつかない。だから「水曜どうでしょう公式グッズ」と銘打って値下げもせずに販売をしている。それはもちろん正しいやり方です。
でも、我々制作陣としては、やはり「バッタもん精神」は、そこに頑なに残しておきたい。
「水曜どうでしょう」が、いつのまにか「公式」を謳うような存在になったのなら、我々制作陣は自分たちでそれを壊していく存在になろう。
そんな思想で開店したのが「バッタ屋」です。
ということでね
「いやいや、よくわからんけど」
という人は棚に上げて、さぁ!今回のエアキャラバンで売るバッタ屋商品、ご紹介しましょう!
まずはTシャツ。
胸に一本のボーダーが入ったTシャツを作りたいと思って、こんなん作りました。
ボーダーは、水平器をモチーフにしております。
そこに大きく「平」の文字。上下左右に「水平」「平岸」「赤平」そして「平和」と。
なんとなーくメッセージを込めつつのTシャツを作りました。
タレントの肖像も使ってないし、ロゴも使ってない。だけど番組を想起させるデザイン。バッタ屋の真骨頂です。
お次はマフラータオル。
一見、なんの記号かわからないでしょ?
コレ実は、アイルランドに行った時に乗っていたレンタカーのナンバープレートです。それをマフラータオルにしました。
今回作ったのはこのふたつの商品。
モデルは、バッタ屋商魂に賛同してくれている「黒色すみれ」のおふたり。
そして、今まで作った歴代のバッタ屋商品を無造作に詰め込んだ福袋ならぬ「赤字袋」。
もう儲けにはならないんだけど、倉庫に置いといたってしょうがない売れ残り商品を詰め込みました。「それでもいい」と、引き取ってくれる人がいたらぜひ買ってください。
もうひとつ
赤平の森で作業の合間に描いた「ヒゲビエ」のマスク。
これらを今回のエアキャラバンで売ります。「公式グッズの他にもこんなんあるよ」ということで紹介しました。
29日日曜日、エアキャラバン開催です。
公式グッズ共々、よろしくお願いします!