これを書いております現在は6月7日の深夜でございます。
先程、私が乗りましたフェリーが苫小牧港を出港いたしました。
いやはや、夜更けに旅立つこの感覚、実に久々です。
もう10年以前になりますが、震災前までは私も女房のツーリングに同行して一緒によくこのフェリーに乗って青森に渡ったものでした。
この船に乗りますと翌早朝には八戸港に着くのでございます。着きますと岸壁では既に朝市をやっておりましてね。あの頃はその朝市で「ヘラカニ」とかいうモクズガニを買って(あぁいう蟹が好きなんです私)その夜に泊まる玉勝温泉辺りの湯治宿で茹でて女房と2人で食いました。
あの頃の夜更けのフェリーは、青森の実家へ帰省するふうの家族連れでかなり混んでおりました。ですからその中には、小さな子どもたちもおりましてね、その子どもたちに、いつもなら寝ている夜更けに大人たちと一緒に起きていられる非日常を彼らが興奮とともに満喫している感じが見てとれて、とても微笑ましかったことを未だに覚えています。
ところが、今はコロナ自粛の影響で船内はウソのようにガラガラです。期せずして船内はコロナ的には大安全となっておりました。
ならば今はまさに「静かに旅する者にとっては好ましき環境なり」とも考えられます。
さて、今回の旅の顛末は、近々YouTube「どうでそうTV」にて詳しくお伝えすることになりますので、どうぞ楽しみにお待ちください。
と、ここまで書いて、八戸に上陸を果たしたのが昨日のことでございます。
あれから我々は奥入瀬渓流を満喫しまして、蔦温泉旅館に投宿いたしました。
実に青森は素晴らしい。私は大好き。だってついつい県外人に対して排他的になりがちのこんなご時世であっても、青森人だけは不思議と変わらず旅人にフレンドリーの気風です。これはもう青森の歴史が育んだ特異な文化なのでしょうね。
それでは本日も、我々は、静かに旅を続けたいと思います。そして昨日に続き、また今夜もYouTubeライブを開催予定でございます。昨夜は、ライブ配信中、不覚にも酩酊して寝ちまった藤村さんの身に、あのあといったい何が起きたのか。その辺りのことも聞けるかもしれません。
では本日もこれより旅を続けます。
旅先より。店子のみなさまへ。