藤村でございます。
ここには好き勝手なことを書きますから、今週も書いていきますよ。
私はかなりなビビリ屋です。
が、一般的なビビリ屋とは方向性が異なっていると思っています。コロナにはそれほどビビってはいないし、健康診断の結果にも、オレオレ詐欺にも、経営破綻にも、オイルショックにも老いるショックにも、なんなら食糧難になったとしてもそれほどビビるとは思っていません。なぜなら、そういう事象というのはまぁ、自分でなんとかするしかないわけですし、それにどっかで「なんとかなるんじゃないか」と勝手に思っていますから、それらの事象が心配事として頭の中を占めることはないというわけです。
あ、ジャングルでトラが目の前に出てきた時は、そりゃあビビリましたよ。でもそれはどっちかと言えば「うおぉっ!マジか!」という驚き要素が大きい方のビビリであって、「どうしよう!」「もう終わりだ!」という心配要素が頭を占めていたわけではなくてね。
じゃあ、なんにビビるかというと、ひとつには「お化け」ですね。
あ今、笑いました?
いいんですよ。方向性が異なると自覚してますから。
えぇもう私はコロナより断然「お化け」が怖いです。だってお化けが出たら私は対処の仕方がわかりませんから。あぁ?念仏を唱えろって?バカ言うな!そんなものに科学的根拠はあるのか!そうなれば「どうしよう!」「もう終わりだ!」って思うしかないだろ!私はお化け屋敷にも入れません。もちろんバイトがやってるのは知ってますよ。けど「もう終わりだ!」っていう瞬間を、お化け屋敷で疑似体験させられるんだから怖くて入れない。いいか?だってさ、こっちはなんにも悪いことしてないんだよ?なのにいきなり出てくんだよアイツらは!いやバイトなんだけどね。それにしたって理不尽でしょう。そりゃ通り魔だって理不尽だけど、そこにはなんらかの対処方法があるでしょう。
これまで何回か金縛りにあったことはあるし、電話ボックスの中から婆さんがこっち見てたりとか、真夜中の田んぼの中で子供たちが手をつないで遊んでたりとか、そういう幻覚めいたものが見えたことはありますよ。でもそれは「不眠不休で疲労困憊していたから」という理由がはっきりと自覚できていたから別に怖くはなかったんです。ああいうのは「お化け」とは言わない。私の言うお化けというのは「心身ともに健全なる状態にあるときに、理由もへったくれもなく、目の前に、もしくは背後に、突然出現するもの、それも気色の悪い格好で」という定義です。これは怖いでしょう。だって説明がつかないんだから。なのに「お化けはいる」って、したり顔で言う人がたくさんいるでしょう。「じゃあ本当にいんのかなぁ」って、深夜にふと思ってしまうのも仕方のないことでしょう。
でもね、私がお化けよりももっと怖いのは「説明がつくのに、得体のしれないもの」です。
宇宙人ですね。
あ、また笑いました?
でもね、昔からお化けよりも断然、宇宙人の方が怖いんです。だってお化けとは違って、確実にいるでしょう、宇宙人は。いやね、カミさんの父親が宇宙物理学の教授でね、昔大真面目に聞いたことがあるんです。「宇宙人っていますよね?」と。そしたら困った顔で「否定はできません」と。本当は「はっはっは!キミねぇ、それはSFの世界の話だよ」なんて言ってくれりゃあ、幼少期からの恐怖が取り除かれたんだけど、そりゃそうなんですよ。理屈としては存在する可能性があるけれど、しかし存在するという物証が提示されていない今のところは「否定はできない」という言い方しか科学者はできないということでね。つまりは「説明がつくのに、得体のしれないもの」の筆頭が、私の中では「宇宙人」ということです。だから怖いと。
で、まぁ何故にね、このような話を今日、しているかと言いますと、5月19日付けの北海道新聞にこんな記事があったんです。
元米当局者「UFOは実在する」 国防総省、報告書提出へ:北海道新聞 どうしん電子版 (hokkaido-np.co.jp)
「UFO、つまりは人類が確認できない飛行物体が地球上に飛来していることは事実である」ということがいよいよ公にされたと。そりゃもうね、昔からUFOに関するあれやこれやは、矢追さんあたりが熱心にやってましたよ。でもそれは、どっちかと言えば都市伝説的なね、マユツバ的なものと受け止められてきたわけじゃないですか。むしろ伝える方もそっち方向で伝えてたわけですからね。でもね、子供心に思ってたんです。「えっ?そんな大事なことをそんな風に受け止めていいの?」と。「これはおおごとではないか」と。クラスの友達は「きのう見た?怖いよー!」って騒いでるのに、ニュースではそんなこと一言も言わない。子供ながらに「世間が騒がないのはどうしてだろう?」と考えましてね。で、思ったんです。「そうか、みんなまじめに受け止めたくないのかなぁ」って。それよりも大人たちは「ささ、そんな得体のしれない話よりも明日の仕事どうすっかな」っていう感じかなと。「でもいずれそれが事実とわかったら、これは騒ぎになるぞ」と、子供のときはそう思ってたんですけど、あれから何十年か経ち、今こうして「UFOは実在する」と米国防総省の元当局者が発言しても、結局は変わらないんですね。それは新聞の扱いを見れば一目瞭然。新型コロナウイルス感染者が多い国一覧とか、ジャスダックの株価の方が紙面に割いてる割合が大きいんですもん。
しかしまぁ、50年以上も人間として生きてくるとわかってきますよ、人間というものがね。この地球という惑星には人間だけが生息しているわけじゃなくて、トラもいればクマもいるし、微生物もウイルスもいて、それに対処しなければ生きていけないわけで。なにより自分以外の人間に対処するのに一番心血を注いでいるわけで。友人関係も、会社の対人関係も対中関係も、ミャンマーもパレスチナとイスラエルも、みんな大変なんだから。そこに地球外生命体なんていう並外れたものまでやって来たらもう対処しきれないわけですから、そこまで考えたくはないのは当然の話です。
だからね、ここにこんなことを書いているのは、別に「いつか宇宙人が来るぞ!みんな気をつけろ!」なんて注意喚起をしているわけではなくて、今は「これまで人間がそうしてきたように、目の前のことに、慌てずに対処していこうよ」ということです。コロナはこの地球上に存在しているものなんだから、宇宙人なんかよりも対処の仕方があるってことですよ。大人が考えるべきは、明日の仕事のこととか、閉鎖せよと命令されてしまっている飲食店の人たちのこととか、子供を外で遊ばせられないこととか、それでいいのかっていう、身近なことを考えましょうってことですよ。
でまぁ、この新聞記事の最後にね、その元当局者の人の訴えが載ってるんです。「(未確認飛行物体を操っている地球外生命体が存在するのなら)焦点は一体何者でどういう意図があり、どんな能力を持っているかだ」と。「うん、そう!そこなんだよな!」と、感染者の数にもジャスダックの株価にも危機感を感じない方向性の異なるビビリ屋である私は、深くうなずいてしまうんです。
だからもうね、言いたいことは
「どうで荘住民諸氏は各自コロナに注意しつつ、仕事および子育てに奮闘せよ!」
「地球外生命体については米国防総省と藤やんに任せとけ!」
ということですよ。
はい解散!