藤村でございます。
ここには自分の好きなことを好き勝手に書かせていただいております。
元来「モノ好き」でございますから、やはり自分の「好きなモノ」についてこれまで書いておるわけで、今回はウチで使ってる「食器」のお話。
「器なんて、んなもの割れるだけだろ」と、興味のない方もおいででしょうが、まぁこの架空のアパート「どうで荘」の住人たちが大家であるわたくしに呼びつけられて、中庭で自慢の器を見せつけられている、と思ってお読みいただければ結構。
さて、もう10年以上も前のことになりますが、「ビアマグランカイ」という展覧会が2年に一度、開かれておりましてね。
これは全国のいろんな作家さんたちがビール好きのために作ったオリジナルの「ビアマグ」を集めて展示するという催しで、文字通り「ビアマグの博覧会」ってことですね。春から秋にかけて全国を巡回しておりまして、北海道では札幌芸術の森でやっておりました。
この展覧会が良かったのは、ただ展示物を見るだけではなくて「欲しくなったらそのビアマグを発注できる」ってとこで、発注を受けた作家は同じものを作って後日発送してくれるわけです。
そこで何年かかけて手に入れたビアマグたちがこちら。
100個以上も展示されてる中で、自分の気に入ったビアマグを選ぶのが楽しくて、2年ごとに開かれるこの催しを待ちわびておりました。
左側の青いのは、外側は海をイメージした波のような造形があり、内側は星空のようなイメージになってます。
他にはこんなのもありますよ。
左側のはなんと漆塗りのビアマグですね。
どれもだいたい5千円前後じゃなかったですかね。すごく楽しみにしていたのに、今はもうこの「ビアマグランカイ」やってないみたいです。
あとは、毎年江別で開かれている「えべつやきもの市」にも足繁く通っておりました。
ここにはプロアマ問わず北海道内の作家が数多く参加しておりまして、ここでお気に入りの作家さんを見つけ出すのが楽しくてね。
まずは工藤和彦さん。
いいでしょう。この黄色っぽい色と、表面がひび割れたような感じが特徴的で、見つけたときはもう惚れ惚れしましたねぇ。
この器が食卓にあるだけで、なんか高級料亭みたいですもん。
そして馬渡新平さん。
カタチがいいんですよねぇ。シンプルなんだけど。
力強いようで繊細な感じがとてもいい。
土は備前がなんたって最高なんでしょうけど、北海道に住んでるんだから北海道の土を使った器を普段使いにしたいですもんねぇ。
そしてガラスの器といえば、ワタリガラスさんがお気に入り。
女性の作家さんで、なんというか手作り感が伝わってくるんですよ。表面がゆるいカーブを描いててですねぇ、持った感じがいいんですわ。
ワイングラスは一度割れちゃって、翌年のやきもの市まで待って手に入れましたもん。今でも毎晩これで赤ワイン飲んでます。
ビアマグも器も、どれも10年ぐらい使ってますでしょうか。他にもまだまだいろんな作家さんの器がありますけれども、こういう器で一杯やるのはなんとも豊かな気分になるもんです。
札幌は今、桜と梅が満開でございます。ではまた。