さて、どうで荘アパートに引っ越してこられました入居者の皆様、新年明けましておめでとうございます。大家の嬉野でございます。
札幌は雪の元旦でございましたが、皆さんのところではどのようなお正月になりましたでしょうか。
皆さんのお部屋の窓からは、きっと皆さんが暮らしておられるリアルな風景が見えることでしょう。
しかしながら、当アパートの廊下の壁や、共同炊事場、または談話室に貼り出されております掲示板をご覧になろうと、皆様が、お部屋から共有スペースへお出になりますと、他の入居者の皆さんと遭遇する、どうで荘アパートのバーチャルな人間模様に触れることができます。
掲示板というのは「いいね」の数も気にならない、SNSとはちょいと違う、気ぜわしい気遣いを見せることもない、ずいぶん長閑な世界でございます。
しかし、なにぶん冬は乾燥しておりますから、うっかりどっかでボヤが出て、炎上しそうなきな臭い匂いでもしましたら、直ちに皆さんでチカラを合わせ、速やかな消火に当たってくださいませ。共同住宅において「火の用心」は生活の基本でございますからね。
さて、なんですか聞くところによりますと今年のお正月は、全国的に皆さん帰省を自粛されたようで、「どうで荘アパート」入居者の皆さんも、ご実家に帰らず、「どうで荘アパート」で、新年を迎えられた方もたくさんおられるかもしれませんが、どうぞ各自でステキなお正月をお迎えください。
どうで荘は、新築のわりには、いきなり「築年数は、いかばかり」と思わせる外観でございますから、お部屋によっては建て付けが悪く、隙間風が吹き込んできて「寒いよ!」と、身の引き締まる方もおられるかもしれませんが、人間、気は心、住めば都でございます。
人生はね、ある程度は受け取り方次第で、何とかなるものでございます。何事も前を向いて参りましょう。それだけで、だいぶ風景がちがいます。
まぁたしかに、前を向いておりますと、雨も風ももろに受けますが、そのぶん過去ではなく、未来の風景が眺められますから、旅の感じ、旅情を感じることができます。
ほら、水曜どうでしょうのカブの旅を思い出してください。たとえタレントのバックショットしか見えなくても、前を向いて走る前進風景の方が、タレントの顔が見えたところで、後ろ向きで走る風景よりは、絵がもったでしょ?
そう、あれと同じことです。
移動の画面は前進風景が1番飽きないのでございます。ならば人生もこれに同じ。へこたれても、やっぱり最終的には前を向く方が、結果的に飽きない人生が見えてくるはずなのです。
さて、ここからは私事ですが、私も出張中は、ホテルの部屋に何泊もすることになりがちですから、「どうで荘」の掲示板にも、それこそ毎日のように顔を出して皆様にお返事を書いておりますが、
ただいまのような年末年始には、自宅で女房と過ごしております関係上、ほとんどスマホを手放す生活になりまして、ついつい掲示板に顔を出さないことになってしまいがちですが、そのようなときは皆さん、どうぞ各自で交流なさってくださいませ。よろしくお願いいたします。
そうそう、明日1月3日のお昼2時から、「どうで荘」内で、第1回どうで荘新年会を催します。
寄るべない身の上の皆さんは、どうぞ、手酌でお集まりください。新年早々、ダラっと始めて、ダラっと終わりましょう。
それでは皆さま、本年もよろしくお願い申し上げます。そして本年も、各自の持ち場で、なにぶん奮闘願います。
さぁ、初春です、いくぶん長閑に参りましょう。